富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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環境・社会基盤工学科    (*)Environmental and Civil Engineering26環境工学講座准教授 立田 真文もみ殻の完全循環回収された制服等環境工学講座准教授 坂本 正樹リポートリポート● ● ● ● ● ● ● ● 左図. 諏訪湖生態系の構造(炭素・窒素安定同位体比解析による推定) 矢印はそれぞれの「食う−食われる」関係を表している。解析の結果、生態 系内には2つの物質とエネルギーの経路(黄色と水色)があることがわかった。右図. 低濃度の化学物質による湖沼生態系への影響 農薬や重金属など、人間活動由来の化学物質は、直接生物の生存に影響する だけでなく、生物間相互作用(競争関係や捕食‐被食関係)を撹乱する。廃漁網のリサイクル下水汚泥の削減廃漁網のリサイクル下水活泥の削減廃棄物の資源化もみ殻の完全循環機能性食品の開発小中学校制服等の回収システムの構築環境教育・啓蒙      シリカのナノテクノロジー などごみは資源です。ごみを不要な物とか、全く役に立たない物、ただ汚い物、だと思っている人は、まだまだ勉強が足らない無知な人です。勉強すればするほど、“ごみ”は、貴重な資源だということを痛感してきます!私は、「ナイチンゲール のようになりたい!」、そんな夢を抱いて研究をしています。「えっなぜ、ナイチンゲールかって?」それは、また別の機会で!夢が広がる研究です。人間活動による河川・湖沼生態系構造・機能への影響(富栄養化や化学汚染などの影響)を定量的に評価することを目的として、そこでの生物群集動態を制御する環境要因と生物間相互作用の役割について研究しています。水圏生態系内では様々な生物種の間でケミカルコミュニケーション (情報化学物質を介する)が行われており、これが種間競争、捕食‐被食関係の面で複雑に係わり合い、群集が構成されています。人間活動による生態系への影響を評価するためには、生物の死亡や増殖への影響を調べると同時に、「生物群集の構造を決定する生物間相互作用の役割とメカニズムを解明し、そのかく乱影響を定量的に示すこと」が必要とされています。研究分野資源循環工学研究内容私の研究のポイント研究分野河川・湖沼の生態学、生態毒性学研究内容私の研究のポイント3233 Environmental and Civil Engineering「ごみを資源にする」技術開発人間活動による水圏生態系への影響

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