富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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環境調査の様子(左)とウイルス検出法開発の様子(右)34 Environmental and Civil Engineering35 Environmental and Civil Engineering27環境工学講座准教授 佐伯 孝環境工学講座准教授 端 昭彦リポートリポート三重県における産業廃棄物の排出実態の見える化循環資源(廃棄物)の発生、処理実態調査水の病原微生物汚染のイメージ循環型社会を構築する上で、適正に廃棄物(ごみ)を処理・処分することは重要です。当研究室では、廃棄物の適正な循環や災害時に発生する廃棄物の適正な処理、リサイクル技術の開発などの研究を行っています。1.廃棄物の移動実態を解析することで、遠方への移動による不 適正処理の可能性把握と中間処理業者の最適化の研究を進め ています。2.災害廃棄物の広域での処理や産業廃棄物の処理施設の活用 等について研究を行っています。 3.水のみを用い、ソーラーパネルなどの複合廃棄物をリサイクル する技術の研究を行っています。都市水環境には、ノロウイルスを始めとした病原ウイルスが広く存在しています。水に由来するウイルス感染のリスクを適切に制御することを目的とし、その検査手法の開発や、存在状況の調査などを行っています。水中のウイルスによる感染症は、特に水処理技術の発達した先進国で問題になりやすいと考えられています。また、水処理過程や環境でのウイルスの動態に関する知識は不足しており、ウイルスによる感染リスクを制御するための環境・水質基準は設定されていません。特に現状では多量の水試料(例えば飲料水ならば10トン程度)を検査する手法を確立し、これを適用してくことが重要と考えられます。研究分野循環社会工学、環境情報解析、廃棄物工学研究内容私の研究のポイント研究分野健康関連微生物、水環境学研究内容私の研究のポイント産業廃棄物の処理実態の解析-?環境・社会基盤工学科持続可能な循環型社会構築水中の病原ウイルスによる健康リスク評価と制御

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