富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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*:参 加 者 の 国 に 応 じ て 変 更環境・社会基盤工学科    対 話 前 対 話 後「社会と環境の持続可能な発展に向けて、私は、フィンランド人/日本人*としてどのような文化的困難と可能性を継承しているか、考えることができる」フ ィ ン ラ ン ド 人日 本 人[人]対 話 前 対 話 後N = 2316141210864201614121086420(*)(*)(*)[人]N = 21Environmental and Civil EngineeringEnvironmental and Civil Engineering文 化 的 継 承 へ の 気 づ き31(a) 洪水氾濫計算結果の3D表示当研究室では、富山における洪水氾濫計算に重点的に取り組んでおり、計算結果の3D表示(a)や、3分類での水害リスクの明示方法(b)など、住民の避難促進に向け何が必要かを研究しています。今後は、地球温暖化への適応策および流域治水での様々なオプションの提案に取り組みます。(b) 3分類での水害リスクの明示社会基盤工学講座教授 呉 修一社会基盤工学講座准教授 中村 秀規リポートリポートSDGsに関するフィンランド・日本オンライン市民対話の結果地球温暖化等の影響により台風や洪水の強大化が進行しています。本研究室では、洪水や津波等の数値計算技術を利用することで、河川・沿岸部での水害予測手法の開発や地球温暖化への適応策の提案を行っています。本研究では、洪水や津波災害を対象とし数値計算、現地調査を通じて災害のメカニズム・被害拡大要因の解明および予測手法の開発や減災策の提案を行っています。気象モデル を用いた台風のモデル化に始まり地球温暖化の影響評価、降雨流出・洪水氾濫計算モデルの開発を通じ、大気・水循環・洪水計算フレームワークを開発しています。河川・沿岸部の防災対策の検討や水災害予測手法の開発で共同研究が実施できれば幸いです。東日本大震災の体験を踏まえ、持続可能な発展に向けて、みんなにかかわることをみんなで決めて引き受ける仕組みづくり(ガバナンス)について研究しています。その際、対話文化に着目しています。放射性廃棄物処分の問題を取り上げ、無作為に案内を受けて参加する市民どうし、および市民と専門家とが対話する場づくりを行ってきました。また、SDGs(持続可能開発目標)に向けた協働を念頭に、オープンダイアローグ文化と政策過程についてフィンランドで研究したり、フィンランドと日本、台湾と日本をオンラインでつないで市民対話を行ったり、日本と台湾で対話と協働に関する社会調査を行ったりしました。「フィ」日、台日市民対話では、いずれの場合も持続可能な発展に向けた文化的継承の自覚が向上しました。研究分野河川工学、水工学、水災害、防災工学研究内容私の研究のポイント研究分野環境政策、環境ガバナンス、臨床環境学 、社会工学研究内容私の研究のポイント4243河川・沿岸部の水災害予測・減災手法の開発持続可能な発展のためのガバナンス

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