生物工学科52 Biotechnology39生物有機化学講座教授 占部 大介生物有機化学講座講師 深谷 圭介生物有機化学講座助教 的羽 泰世リポート私たちは、天然に存在する重要な生物活性を有する分子(天然物)を研究対象とし、天然物合成と計算化学を基盤技術とした、オリジナリティーの高い研究を目指しています。具体的には、複雑天然物の合成研究と反応機構解析による精度の高い合成デザイン、構造類縁体の合成供給と天然物の構造解析による生体機能分子のデザインに取り組んでいます。また、これらの研究を加速させるために、Python を使った独自のプログラム開発を行っています。①天然物の全合成研究:薬のリード化合物となり得る重要な生物活性を持つ天然物やその類縁体を、独自の戦略に基づき化学合成します。計算化学を活用して反応機構の解析や合成中間体を設計します。②天然物の構造解析:NMR や CD などの分光学的手法では決定困難な新規天然物の分子構造を計算化学で決定します。主に微生物工学講座の五十嵐教授と共に研究しています。③計算解析プログラムの開発:計算データの処理と解析を自動化するプログラム (ACCeL)を開発しています。 ACCeL を活用することで、天然物合成における中間体や合成経路の設計や生物活性物質の非天然型類縁体の設計が可能になります。研究概要①天然物の全合成研究③計算解析プログラムの開発研究分野天然物化学、有機合成化学、計算化学、計算プログラム開発研究内容私達の研究のポイント②天然物の構造解析計算化学と有機合成を基盤とした天然物の構造解析と合成
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