教養教育センター 交際相手からの暴力の種類 交際相手からの暴力には様々な行為があり、特に心理的暴力には多様なものがある。被害経験の頻度に統計的に有意な性差が見られたのは「性的無理強い行為」のみであり、その他の行為は男女で被害経験の頻度に違いは見られなかった(宮前・竹澤・宇井・寺島・松井,2017;松井・寺島・宇井・竹澤・宮前,2017)。73 Liberal Arts and Sciences74 Liberal Arts and Sciences53クリスマス前のブランデンブルク門グリム兄弟像(ドイツのカッセルにて)ドイツ国内無形文化遺産「ドイツのパン文化」准教授 金城 朱美准教授 竹澤 みどりリポートリポートドイツの現代社会と文化を読み解くために、さまざまな「語り」を多面的に考察しています。さらに、文化遺産(特に無形文化遺産)と幸福について研究しています。ドイツ語圏の現代伝説(都市伝説)、現代におけるグリム童話の受容、日独のクリスマス文化や食文化について、テキスト分析だけではなく、フィールドワークも取り入れて研究しています。またドイツにおける無形文化遺産からSDGs実現のヒントを探り、幸福について考察しています。日独のクリスマスマーケット調査結果をもとに、2022 年からクリスマスマーケット in TOYAMA を開催しています。行動派研究者です。 交際相手からの暴力の発生を予防することを目指して、交際関係において暴力が発生・維持される過程について研究しています。 これまでの調査研究から、交際関係における精神的暴力には非常に多様なものがあり、それが暴力とは認識されにくいことなどを明らかにしてきました。現在は、明らかな暴力行為に至る以前のより深刻度の低い行為にも焦点を当て縦断研究を実施しています。特に、インターネット等の情報通信技術を用いた暴力行為、カップルの双方が暴力行為を行う双方向の暴力などに着目して研究を行っています。交際関係における暴力行為の発生・維持過程を明らかにすることによって、その予防に貢献したいと考えています。研究分野日独口承文芸研究、ドイツ民俗学、文化遺産、幸福学、日独比較文化 研究内容私の研究のポイント研究分野臨床心理学、健康心理学研究内容私の研究のポイント人びとの「語り」と文化遺産からみる現代ドイツ交際相手からの暴力の発生・維持過程
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