富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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教養教育センター (*)(*)(*)(*)(*)Physiol Rep, 2024(A)腎血行動態評価の実施超音波エコーを用いて、腎血行動態に対する運動の影響を検討します。(B)実際の測定画面MICE 及び HIIE は腎血流量を維持し、腎損傷を誘発しないことが確認されました。77 Liberal Arts and Sciences78 Liberal Arts and Sciences55講師 川上 翔太郎 准教授  井戸 啓介リポートClin Exp Nephrol, 2018 2019リポート腎臓病(CKD )患者にとって安全で効果的な運動条件は整備されていません。そこで、私は異なる運動条件(強度、継続時間、頻度、様式)下での運動が腎臓にどのような影響を与えるのかを研究しています。強度及び継続時間が腎臓に及ぼす影響を検討し、中強度の持続運動(MICE )が腎血流量を維持し、腎機能を障害しないという成 果 を 得 ました。さらに、高 強 度 だ が 断 続 的 な 運 動(HIIE )は腎血流量を維持し、腎損傷を誘発しないこと、その影響度は MICE と同程度であることが分かりました。異なる運動条件が腎臓に与える影響を検討することで、CKD 患者への運動療法に様々な選択肢を提供できると考えています。実験心理学的な研究手法によって、人間の「ものを見て理解する」という視覚情報処理の特性を探るとともに、脳科学的な知見とも併せて、そのメカニズムの解明を試みています。かたち・動き・色の知覚における感度や錯覚的現象を手がかりとして、視覚情報処理の基礎的特性の研究に従事しています。現在の主なテーマは、動きの知覚における時空間的相互作用です。また、その知見の応用として、情報表示機器の視認性、色弱者への支援、視覚意識や注意といった問題についても関心を持っています。視覚運動プライミング(VMP)現象 の効果と、マスキングによる運動方向弁別閾値が、類似した空間周波数特性を示すことを明らかにした実験結果。研究分野運動生理学、運動処方研究内容私の研究のポイント研究分野実験心理学・視覚認知科学研究内容私の研究のポイント腎臓に有益な効果をもたらす運動条件の探索人間の視覚情報処理特性の解明

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