富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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教養教育センター (*)(*)(*)(*)S. Kanemura and H. Sugiyama, Physics Letters B753,161-16556教授 戸田 晃一准教授 杉山 弘晃リポートリポート(*)高次元ソリトン方程式がもつ厳密解の導出・挙動解析の過程で発見ニュートリノ質量を生成するための『レシピ』非線形可積分系は、豊富な数理構造をもち、その性質を厳密かつ詳細に調べることができる点で学問上重要な意味をもちま(*)す。私は、さまざまな非線形現象 の模型に対して、代数学 、 幾何学 、 解析学 における非摂動的数理解析手法 を用いた研究をしています。理論研究における基礎問題の“基礎”とは、解決または確立されていないことを意味します。例えば、「偏微分 方程式の可積分性」はまだ確立されている概念ではありません。基礎問題に関する研究の歴史において、しばしば「非線形可積分模型のようなオモチャの模型(トイモデル)」は重要な役割を果たしてきました。代数学などの非摂動的数理解析手法を駆使し、具体的な現象の解明を通して、数理科学や理論物理学などの幅広い分野で応用できる知見を得たいと考えています。自然界を構成する最小の部品「素粒子」を研究することで、自然界の深い理解に到達できると考えられます。素粒子の中でも特にニュートリノに注目し、その微小な質量を生成する新物理理論の研究を行なっています。ニュートリノの質量を生成する様々な新物理理論を提案して(*)きました。ニュートリノを研究の中心としつつ、暗黒物質 の正体解明等との関連も視野に入れて研究を進めています。神岡などでのニュートリノ実験において日本は世界をリードし続けており、理論面においても世界をリードしていく事を目指して研究をしています。研究分野 場の理論、数理物理学研究内容私の研究のポイント研究分野素粒子物理学理論、ニュートリノ現象論研究内容私の研究のポイント私が見つけたV字型の孤立波解−ソリトン−79 Liberal Arts and Sciences非線形可積分系の変形問題とその応用 80 Liberal Arts and Sciencesニュートリノ の質量起源の探究

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