)1-1-KA度導伝トスンルネ0ベリー曲率kzkxkykxkzZΓFL8m(教養教育センター ノーダルラインワイル点x=0x=0.2x=0.4x=0.6x=0.8温度 (eV)Y. Yanagi et al., PRB 103, 205112 (2021)-8(*)強相関電子系の電子状態と物理現象の解析例。(左図)Co3InxSn2-xS2のフェルミ面、(右図)輸送特性(異常ネルンスト効果)。Co3Sn2S2のフェルミ面とベリー曲率 5 4 3 2 1 0-1-2-3 0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1Liberal Arts and Sciences59准教授 三本 啓輔准教授 柳 有起リポートリポートCo3InxSn2-xS2の異常ネルンスト効果結晶中の電子は電気伝導をもたらす電荷や磁性をもたらすスピン、四極子秩序などをもたらす軌道の自由度を持っています。それらが織りなす物性を理論的に求めることで、超伝導などの発現機構を解明しています。実験事実に基づいて物性の理論を構築することを目的としています。まず比熱、磁化率、電気抵抗、弾性定数など様々な実験の観測量から、電子が結晶中でどのようにふるまっているのかを想像します。そして大切な物理を抽出し簡単な模型を構築し、理論計算することで、その物性をうまく説明します。その物理を抽出することが大切であり、基礎研究を発展させ、応用研究へと繋がっていくことが期待できます。遷移金属 や希土類元素を含む物質群では多数の電子が強く相互作用しながら運動することで、磁性や超伝導など多彩な物性が現れます。このような物性の発現機構解明を目指した理論研究を推進しています。 電子が持つスピンや電荷と呼ばれる性質(自由度)は、物質の示す磁気的・電気的性質の源となっていますが、結晶中ではこれらに加えて軌道と呼ばれる自由度が重要となることがあります。このような複数の電子自由度の絡まり合いから生じる豊富な物理現象を数値計算や解析計算を相補的に用いて理論的に研究しています。また、電子自由度の制御法の提案による新規機能材料開拓など応用研究へ繋がるような研究も展開します。研究分野強相関電子系・磁性・四極子・超伝導・半導体研究内容私の研究のポイント研究分野強相関電子系、軌道自由度、磁性研究内容私の研究のポイント8586 Liberal Arts and Sciences<縮退したスピンや軌道をもつ電子が織りなす物性>強相関電子系の電子状態と物理現象の理論解析スピンと軌道が縮退した強相関電子系の解明多自由度電子系の物性開拓
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