教養教育センターLiberal Arts and SciencesLiberal Arts and Sciences61教授 川端 繁樹准教授 川崎 正志リポートリポート有機色素類の光化学特性と物性の制御< 新規ポルフィリン類縁体の合成 >ジアザポルフィリン類の吸収スペクトルの変化・吸収・発光波長の制御・溶解性・熱特性の向上いくつかの構造の化合物を設計・合成して、光機能性に優れた材料の開発を行っています。合成した色素の蛍光発光(366nm 紫外線照射 )発光効率に優れ、まわりの環境によって光化学的特性が変化する化合物およびジアザポルフィリンという色素類の合成とその光化学の検討による、新しい光機能性化合物の設計と開発を行っています。有機化合物の大きな特徴は、分子の骨格や置換基を工夫することによって、その化合物の様々な性質を制御できることです。特に吸収および蛍光発光などの光化学的特性を自由に制御できるようになれば、光学式記録材料用の色素や、高発光性有機材料へと応用していくことが可能になります。これらのもとになる化合物の設計・合成を行い、より光化学的特性に優れた機能性有機化合物の開発を目指しています。新しい光学活性な香気化合物を合成し、両鏡像体間のにおいの違いを評価しています。右の図の上は石けんの香り付けに使われている物質です。しかし、この物質はR体と呼ばれる分子とS体と呼ばれる分子が混ざった状態です。人間の鼻はR体とS体とを区別できる可能性があります。もしかしたら一方はいいにおいでもう一方はそうでないかもしれません。実際にR体とS体を作り、においをかいでみたところ、やはり違っていました。他にもたくさん例がありそうです、これを調査しています。研究分野構造有機化学、光化学、有機合成化学研究内容私の研究のポイント研究分野生物有機化学研究内容私の研究のポイント光機能性有機化合物の探索と合成8990新しい光機能性化合物の探索とその合成新規香気物質の合成
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