富山県立大学 研究室ガイドブック2025 工学部・情報工学部
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orr 知能ロボット工学科(*)音像定位実験用スピーカアレイ頭部伝達関数の高速計測システム左右の耳に届く音のわずかな違いで音の到来方向と距離がわかる124 Intelligent Robotics125 Intelligent Robotics84知的インタフェース工学講座准教授 森川 大輔モバイルテレヘッド3Dプリンタで「印刷」した頭や耳介知的インタフェース工学講座講師  中井 満リポートリポート筆順や文字の崩れを指摘するシステム加速度センサで空中に書いた文字を認識仮想空間のホワイトボードに指書き表面筋電位を使った手の動作識別 ペンの持ち方を利用した筆記者認証 私たちの生活に欠かせない音とそれを処理する聴覚に係る研究を、音響工学と聴覚心理物理学の観点から進めています。わからないことが多く残る音を聴く仕組みを解明しながら、音を操る技術を創り出すのがねらいです。音は物理的な現象ですが、聴覚という神経生理システムで処理され、心理的な表象を生み出すという多面性を持っています。音の物理的、神経生理的、心理的側面を総合的に把握して、それを応用することに取り組んでいます。例えば、頭部の動きが立体音の聴こえ方に深く関与することを明らかにし、ヘッドホンを通じて臨場感あふれる立体音場を再生する動的バイノーラルシステム などを開発しています。文字・音声・画像など、人が見るもの・聴くもののパターン情報をコンピュータで認識する研究をしています。人間と同じように処理できる知的なインタフェースの実現を目指しています。あらゆる空間で自由自在に文字を書くこと、そして、その文字を高速・高精度に認識する技術を研究しています。例えば、手のひらや空中に書いて文字を入力するという、新しいユーザインタフェースを可能にします。また、筆順違いを判定する技術、字形のきれいさを評価する技術、書き損じた文字の自動補正や生成の研究も行っています。これらは手書き学習支援ツールや素早く書ける筆記ツールとして応用できます。研究分野音響工学、聴覚心理物理学研究内容私の研究のポイント研究分野パターン認識、ユーザインタフェース研究内容私の研究のポイント手の動きで伝える情報を処理する聴覚情報処理の仕組みと応用パターン情報処理とユーザインタフェースへの応用

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