知能ロボット工学科126 Intelligent Robotics127 Intelligent Robotics85リポートリポート知的インタフェース工学講座講師 岡崎 聡知的インタフェース工学講座講師 孔 祥博エッジコンピューティング(*)(*)(*)左上・右上:統制された環境で心理物理学実験を行います。左下:グランドピアノに相当する機材を用いて演奏データを収集します。高齢者の転倒検出・見守りドローンの自律飛行心理音響学の基礎研究として聴覚の時間感覚系を解明する研究を行っています。また、そのような時間感覚系が音楽演奏にどのように表出するのかについてコーパス的に分析する研究を進めています。これまでの研究では、音響の基本感覚量であるメル周波数、等ラウドネス曲線に並ぶ、等同時性曲線を導出しました。さらに、音楽演奏における聴覚時間感覚系の表出の評価やより広範な演奏科学研究のためのピアノ演奏データセットを構築しています。これらの研究は人の知覚特性を考慮した音声の提示や圧縮、また芸術的な音楽演奏の理解や応用につながることが期待されます。他にも音声から心身の状態を予測する研究も行っています。高齢者の見守り、ドローンの自律飛行、スポーツにおける動作認識のため、マルチモーダル AI を用いて、移動体計測及び高速化の研究行っています。マルチモーダル AI は、複数の情報を統合的に処理します。人間は単一の情報に基づいて判断するのではなく、聴覚、視覚、味覚など複数の情報を統合して判断しています。従来の AI技術では、シングルモーダル を使うのが一般的です。本研(*)究は、従来の RGB 画像、深度画像 、センサ情報等の複数の情報の融合による高精度の計測を目指しています。また、AI 計測システムの高速化の研究も行っています。研究分野聴覚心理学、音楽知覚認知、音声情報処理研究内容私の研究のポイント研究分野人工知能、画像処理、エッジコンピューティング研究内容私の研究のポイント聴覚・音楽・音声の音響情報処理マルチモーダルAI による移動体計測及び高速化
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