知能ロボット工学科132 Intelligent Robotics133 Intelligent Robotics88精密工学講座助教 杉澤 康友知的電子デバイス講座教授 松本 公久リポートリポート工作機械内部の温度予測もみ殻由来シリコンナノ結晶コロイド。(a)蛍光灯下では透明な液体であることがわかります。(b)青色(405nm)のレーザーを照射すると、その部分だけシリコンナノ結晶の赤色の発光を示しています。AIによる工程設計支援過去の製造実績を学習させたAIで、母材から部品までの効率的な加工順を予測します。CAD/CAMシステムへの組み込みによる工程設計支援が期待されます。物体の温度や変形を高速予測する為の、シミュレーション簡略化法について研究しています。高速予測モデルを用い、生産装置の設計や制御の最適化に繋げることが狙いです。シミュレーションによる現象予測には、通常長い計算時間が必要です。そこで、1D-CAEと呼ばれる、AIや数値計算を用いたシミュレーションの高速化技術に関する研究に取り組んでいます。そして、センサ情報と予測モデルを組み合わせた制御や、予測モデルを用いた最適設計の探索などを通して、ロボットや工作機械、CAD/CAMシステムの高度化を目指しています。稲のもみ殻を原材料とし、蛍光する半導体ナノマテリアル(シリコンナノ結晶)を作製し、その発光特性を評価しています。将来的には電流によりシリコンナノ結晶を発光させ、もみ殻由来発光ダイオード(LED)の作製を目指しています。シリコンは半導体として最も利用されている材料であり、ナノメートルサイズにすることによって発光することが知られています。本研究室では、稲のもみ殻に本来備わるナノバイオストラクチャーに着目し、特別なダウンサイジングプロセス無しで、ナノメートルサイズのシリコン微結晶を作製し、その光物性評価に取り組んでいます。シリコンナノ結晶の蛍光コロイド(溶液分散)や電界発光を試み、将来的には、もみ殻由来のバイオラベル(蛍光標識材料)や発光ダイオード(LED) の作製を目指しています。工 作 機 械 内 の セ ン サ 情 報 を1D-CAEによる予測モデルに与え、センサを取り付けられない位置の温度を予測します。異常検知やリアルタイム制御への応用を目指しています。稲のもみ殻研究分野1D-CAE(*) CAD/CAM 生産加工学研究内容私の研究のポイント研究分野シリコンナノ結晶、光物性、半導体工学研究内容私の研究のポイント高速シミュレーションによる設計・制御の高度化農業廃棄物を原材料とした、蛍光半導体ナノマテリアルの作製と評価
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