富山県立大学 研究室ガイドブック2025 看護学部
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9 9Nursing Science and PracticeNursing Science and Practice研究分野基礎看護学:糖尿病、透析療法、社会力  研究内容私の研究のポイント研究分野基礎看護学:看護技術・教育方法・認知症看護研究内容私の研究のポイント10リポートリポート若手看護師の尊厳を重視したコミュニケーションの実態基礎看護学講座2講師     岡山 未来基礎看護学講座2助教     大井 恵莉奈糖尿病透析患者は、社会の一員に復帰する力を備えています。その力は5つの構成要素で成り立っていることを報告しました。総合病院に勤務する経験1〜3年目の若手看護師を対象に、コミュニケーションの図りにくい患者の体位変換の援助における尊厳を重視した『話す・触れる』技術に関して、日頃どの程度「意識しているか」・「実施しているか」について自己評価してもらったデータの一部です。『触れる』技術より『話す』技術を意識し実施している看護師が多く、『触れる』技術では、患者の身体に常に触れ、筋緊張の程度を把握することへの意識が低いため、これらの教育課題に対する教育方法を検討しています。透析療法を導入した糖尿病患者は、家族を含めた身近な集団の中で孤独感を抱きながらも実は人とつながる力(社会力)を備えています。その社会力を育むために看護者が提供できる有効なケアについて研究しています。透析療法を導入した糖尿病患者の、身近な人とつながる力(社会力)に着目し、社会力を測定する尺度を開発(*)して調査した結果、5つの構成要素を持つことを明らかにしました。今後は、患者たちの社会力を育むために、看護者として患者に対する教育プログラムを開発し、その有効を検証することで、少しでも糖尿病で透析療法導入となった患者の生活の質の向上に貢献したいと考えています。看護の対象となる人々の能力や意思を尊重した看護を実践するためには、高い看護技術が求められます。特にコミュニケーション技術は多様な個別性に対応する必要があり、技術力を高める教育方法を探究しています。認知症高齢者の中には、コミュケーションエラー(*)により尊厳(*)が守られた生活を送れない場合があります。   そこで認知症高齢者と生活を共にしている家族や医療専門職者のコミュニケーションの実態を知ることが重要と考え、〝尊厳〟をテーマに質問紙調査やインタビュー調査に取り組んでいます。             分析ではポジティブな情報も重視し、包括的コミュニケーション技法であるユマニチュードⓇを取り入れた教育方法を模索しています。社会力に着目した透析療法(*)中の糖尿病患者のケア看護コミュニケーション技術の教育方法の検討

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