富山県立大学 研究室ガイドブック2025 看護学部
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11Nursing Science and Practice12Nursing Science and Practice研究分野成人看護学:急性期看護、災害看護、感染看護学研究内容私の研究のポイント研究分野成人看護学:早期離床・下肢運動・多職種連携研究内容私の研究のポイント10成人看護学(急性期)講座教授     城戸口 親史成人看護学(急性期)講座准教授     河相 てる美リポートリポート<東日本大震災発生後の現地調査>東日本大震災発災後6カ月の被災地に赴いた。現地では、地域のコミュニティの居場所を設けての被災地支援の場、被災病院で働く看護管理者にインタビューをおこないました。立ち上がりテスト測定風景足趾握力計測器(竹井機器製)足趾の屈伸運動足趾力計測器「ちぇっかーくん」(日伸産業KK)災害発生後の支援実態から必要な看護の提供を検討し、次の災害に備えることを目指して研究しています。また、その際に必要な看護職者の感染予防行動に関する行動変容の検討を行っています。災害発生後に現地に赴いて、実践されている看護活動の実態(感染予防活動、避難所支援など)や、看護職者や被災者の心理支援(*)について調査研究を行っています。今後はCOVID-19のように世界的感染大流行災害下において、臨地では再現が難しい看護ケアを可視化し、VR(*)を活用した新しい教育手法の導入について検討しています。手術室や急性期病棟での経験から、急性期治療において早期離床は患者の回復に重要な要素であると考えます。運動器に着目し、看護師が介入できる運動の効果について調査しています。健常者を対象に転倒リスク、下肢運動機能、足趾の屈伸運動の調査を行いました。その結果、転倒リスクと下肢運動機能には関連があり、足趾力(*)と立ち上がりテストが向上しました。足趾の屈伸運動は,臥床した状態でも実施できるため、急性期治療後の患者に取り入れることが可能です。今後は多職種と連携した早期離床リハビリテーションにおける看護師の役割およびリハビリテーション継続に向けたシステムの構築を目指します。災害発生時の急性期に必要な看護支援急性期病院における早期離床(*)に向けた多職種連携(*)

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