富山県立大学 研究室ガイドブック2025 看護学部
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23Nursing Science and Practice24Nursing Science and Practice研究分野老年看護学:健康増進、腰痛改善、経穴(*)刺激研究内容私の研究のポイント研究分野老年看護学:認知症ケア、家族、ユマニチュード□(*)研究内容私の研究のポイント16老年看護学講座教授    張 平平老年看護学講座准教授    青□ 寿弥リポートリポート 「3つの経穴の位置」ケア教材内容とそのフローチャート  「経穴への刺激方法」タブレット教材を使っている様子ユマニチュード□-優しい気持ちを込めて-出典・日本ユマニチュード学会HP高齢者において病気やケガなどによる自覚症状が最も多いのは腰痛です。地域で生活する高齢者の慢性腰痛改善を目指して,東洋医学の知恵を活かした経穴刺激セルフケア方法の開発に取り組んでいます。本研究では、地域高齢者自身がやりやすく、臨床で鍼灸効果が検証された腎虚腰痛の改善につながる経穴として、「腎経」と「脾経」に属する下肢3箇所の経穴(①築賓〈ちくひん)、②復溜〈ふくりゅう〉、③漏谷〈ろうこく〉)を精選します。老年看護の専門家と東洋医学の専門家による指導と安全確認のもと、地域高齢者が自ら経穴刺激法を実施します。腰部血流の増加につながる経穴刺激の効果は主観的・客観的な側面から評価します。認知症高齢者やその家族は、医療者を頼る時期の判断が難しく、戸惑い・不安を感じることがあります。その思いやニーズを把握し、看護の視点からケアを学べる教材の開発と、ユマニチュードⓇの普及に取り組んでいます。認知症の人や家族が、様々な症状にどのように対応すればよいか、どのような社会サービスを利用できるか等を主体的に学ぶことができるタブレット教材を開発しました。今後、開発した教材の精錬を目指していきます。また、認知症によって会話等が不自由になっても、その人との間に絆を結び、その人らしく生きるためのユマニチュードⓇ技法を、看護学教育の中に取り入れて、病院や施設への普及も促進しながら効果検証を行っています。東洋医学の知恵を活かした地域高齢者の健康増進認知症の人を介護している家族への看護

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