35Nursing Science and Practice36Nursing Science and Practice研究分野母性看護学:妊婦、気づき(*)、切れ目のない支援(*)研究内容私の研究のポイント研究分野母性看護学:父親育児・プログラム開発研究内容私の研究のポイント23母性看護学講座講師西村 香織母性看護学講座助教岡田 麻代リポート【 研究Ⅰ】 気がかりな妊婦を抽出する看護者の気づき:臨床判断モデルリポート【 気がかりな妊婦の支援の方向性 】【 研究Ⅱ】スクリーニングツールの開発健やか親子21では、全ての子どもが健やかに育つ社会を目指した取り組みが行われています。育児不安の軽減や虐待予防が課題であり、養育が困難になる母親を妊娠早期にスクリーニングする指標の開発を目指しています。臨床では、特定妊婦の判断指標には該当しない、看護者が何となく気になる気がかりな妊婦の存在が明らかとなっています。気がかりな妊婦は標準化された判断指標がなく、一律した支援に繋がっていません。研究Ⅰでは、気がかりな妊婦を抽出する看護者の気づきを明確化し、研究Ⅱでは地域と医療機関の看護者が活用できるスクリーニングツールの開発を目指します。支援が必要な妊婦を誰1人取り残さず看護に繋げたいと考えています。核家族化や女性の社会進出に伴い、育児における父親の役割が急速に変化しています。母親とともに、父親が自信を持って育児できるような支援を研究しています。これまでの研究では、父親に関する文献を検討し、現代の父親は、父親同士のつながりの希薄さから父親モデルが描けていないことが明らかとなりました。これから父親となる男性が父親モデル(*)を獲得できるよう、父親同士のネットワークが構築されるような取り組みが必要です。父親のネットワークが構築され参加者が相互に高めあえるような父親学級の開発を目指しています。気がかりな妊婦のスクリーニングツールの開発産後うつ予防のための父親学級プログラムの開発
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