富山県立大学 研究室ガイドブック2025 看護学部
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(*)39Nursing Science and Practice40Nursing Science and Practice研究分野母性看護学:母親支援 育児研究内容私の研究のポイント研究分野精神看護学:精神障がい者・内面的成長・モデル開発研究内容私の研究のポイント25母性看護学講座助教村上 利矢子精神看護学講座講師杉山 由香里リポートリポート初めて我が子の育児を行う妊娠中のプレ父母が「赤ちゃんの泣き」を体験するプログラムの作成を目指し、赤ちゃんの泣く場面の動画を視聴した妊娠中の父母が抱く気持ちや、その話合いでおこる相互作用を研究しています。近年、核家族化・少子化に伴い我が子の出産までに乳幼児と接した経験のない親が増加しています。乳幼児と接した経験のない母親は、初めての育児に取り組む中で、赤ちゃんの泣きに対して困難感を強く抱きやすいことがわかっています。妊娠中から赤ちゃんの泣きを経験し、更に父母として共に育児を行う二人がその時に抱いた気持ちを理解しあっておくことが、父母が協力し育児を行うイキイキとした家族の姿に繋がると考えています。精神障がいをもつ人へのケアは、病気の回復ではなく、自分らしい人生の回復を目指すことに主眼が置かれています。その支援に向け、精神障がいをもつ人の内面的成長を促すケアモデルの開発を目指しています。精神障がいをもつ人は障害によるつらさだけでなく、心理的な苦悩との重複課題をもつと言われており、「自分らしい人生の回復」のためには内面のポジティブな成長を促す支援が必要となります。今後は、精神障がいをもつ人の内面のポジティブな成長にはどのような要素が関連し、どのようなプロセスをたどるのかについて分析し、看護実践に活用できるケアモデルの開発につなげたいと考えています。内面的成長の促進を促すコミュニケーションプロセス啼泣する児と関わる疑似育児体験プログラムの開発精神障がい者の内面的成長を促すケアモデル開発

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