43Nursing Science and Practice44Nursing Science and Practice研究分野在宅看護学:病院看護師 在宅訪問(*) 退院支援(*) 研究内容私の研究のポイント研究分野在宅看護学 : 前腕浴 脳活動 精神科訪問看護 研究内容私の研究のポイント在宅訪問在宅訪問のシステム・教育体制の構築☞退院支援の充実27在宅看護学講座講師北林 正子在宅看護学講座講師山□ 智可リポート急性期病院病院看護師リポート療養者・家族訪問・病院看護師に同行前腕浴山□・堀 : 前腕浴が前頭前野の活動に与える影響,日本看護技術学会誌, 23, 57-65, 2024 から一部改変訪問看護ステーション訪問看護師NIRS装置左右2点で脳活動を計測得られたデータから皮膚の血流成分を除き、温熱により生じる脳血流の変化のみを抽出します【ポジティブな側面】・療養者・家族の安心感・専門的知識・技術の提供・訪問看護師のOJTの場・訪問看護師との連携強化【ネガティブな側面】・病院看護師の訪問技術の未熟さ・療養者・家族へ目的の伝達不足・訪問看護師への不安と負担・訪問看護師との情報共有不足非前腕浴と比較すると前腕浴の実施により脳活動が活性化することが明らかになりました在院日数が短縮している中、急性期病院からも切れ目のない円滑な退院支援が必要となります。それには在宅療養のイメージを持つことが重要あり、それを可能とする在宅訪問の研究を行っています。急性期病院からの在宅訪問の課題を見出すことを目的に、研究を行ってきました。在宅訪問を行った病院看護師や、そこに同行した訪問看護師を対象にインタビュー調査をしています。その結果、REPORTに記載したように、ポジティブな側面と、ネガティブな側面が明らかとなりました。この結果を踏まえ、今後は、在宅訪問のシステムや教育体制を構築し、退院支援の充実をはかるよう目指します。看護ケアとして手浴や足浴等が実施されています。しかし、肘まで湯につける前腕浴は看護ケアでは一般的ではありません。そこで前腕浴に着眼し、脳活動に与える影響について検証しています。脳活動の測定は、非侵襲的な近赤外分光脳イメージング装置(Near-infrared spectroscopy, NIRS)を用います。NIRSは、神経活動にともなって生じる脳血流量の変化を計測します。前腕浴を含めた部分浴(手浴、足浴等)は、身体の一部を湯によって温めるため、皮膚血流に大きな影響を与えます。そこで皮膚血流を除去し脳血流のみを抽出することによって、前腕浴の脳活動を検証しています。【前腕浴中の脳活動の測定】【前腕浴と非前腕浴の脳活動の比較】急性期病院の病棟看護師による退院支援の充実前腕浴が脳活動に与える影響
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