札幌医科大学 大学案内 LEAP 2024
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SAPPORO MEDICAL UNIVERSITY LEAP 2024005 2022年、新キャンパスが完成し、札幌医科大学は新しい時代に向けて歩み出しました。学習環境や先端的研究・診療のための環境が格段に向上し、学生や教職員のモチベーションは大いに高まっています。 施設などのハード面だけでなく、教育・研究・診療に関わるソフト面においても、札幌医科大学は様々な新しい取り組みを始めています。 教育面では、本学独自のプログラムとして、両学部の学生が合同で地域医療を体験する「地域医療合同セミナー」があります。このセミナーを通して、多職種連携すなわち「チーム医療」を学び、地域医療の実際を体験することができます。また、「クリニカルシミュレーションセンター」や「サージカルトレーニングセンター」など、新しい教育システムを導入しています。 研究においては、世界初となる自己骨髄間葉系幹細胞を用いた神経再生医療を実現し、これまで治療不可能とされてきた脊髄損傷患者さんの回復に大きく貢献しています。また、免疫病理学的研究により、がんワクチンの開発に取り組んでいます。 附属病院においては、内科系・外科系ともに最高レベルの医療を提供しています。外科系各科においては、手術支援ロボットや内視鏡を用いた低侵襲手術に成果を上げています。がん診療や救急医療は本学の伝統的な強みです。「スポーツ医学センター」では、医学部・保健医療学部のスタッフが合同でトップアスリートの診療にあたっており、JOC(日本オリンピック委員会)と連携して東京2020や北京冬季五輪など国際大会における日本代表選手の医学サポートに活躍しています。 北海道における新型コロナウイルス感染症医療においても、本学は先頭に立って貢献してきました。本学附属病院では、これまで多くの中等症〜重症患者を受け入れるとともに、最重症患者に対するECMO(体外式膜型人工肺)治療では全国屈指の成果を上げています。さらに、ECMOカーを導入し、道内全域における機動性の高い治療を展開しています。 このように、本学はまさに道民の健康を守る「ラストホープ」としての役割を担っています。1950年の開学以来70年以上の歴史と伝統を有し、多くの優れた医療人を輩出してきた本学に、さらに夢と希望と元気にあふれた若い力が集い、アフターコロナの新時代を作り上げていくことを期待しています。 この「LEAP」を通して「新生札幌医科大学」の今を知り、興味を持っていただければ幸いです。そして、近い将来に一緒に学び、仕事ができることを願っています。新生札幌医科大学: 全ては人々の健康と医療の未来のために北から世界に発信する札幌医科大学で、医学・医療のエキスパートを目指そう!

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