鬼原 紫万Kihara Shima012島津 大和Shimazu HarutoSAPPORO MEDICAL UNIVERSITY LEAP 2026◆ディプロマ・ポリシー1倫理観・社会的責任、プロフェッショナリズムに関する内容(態度)両立することは可能でしょうか。学部長:それぞれの講座は地域医療を行いながら研究活動も行っており、さらに臨床講座はそれぞれのテーマの中で基礎講座と深くつながっています。所属する講座により、多少の方針の違いはありますが、「臨床に力を入れたい」「研究に力を入れたい」「臨床である程度経験を積んでから大学院に行きたい」など自分の意志を示すことが大切です。自分がいつごろ、どのようなキャリアを築いていきたいかを明確にし、上司の先生と相談すれば、十分に両立は可能だと思っています。鬼原:「研究」に関連して、札幌医科大学にはMD-PhDコースがありますが、学生のうちから研究することにはどういった意義があると思いますか。知識や経験がない学生に、研究◆ディプロマ・ポリシー2地域医療、研究、国際貢献に関する内容(関心・意欲)鬼原:まだ病院実習などを経験していないので具体的にイメージすることが難しいのですが、札幌医科大学の地域医療における取組にはどのようなものがあるのでしょうか。学部長:札幌医科大学の臨床講座はそれぞれの地域に関連病院を有しており、そこに教室員を派遣することによって、地域の医療を維持しています。また、各医師は地域でさまざまな症例を経験し、成長して教室に帰ってきます。これがまさに地域医療です。札幌医科大学ではこの流れを大切にしながら、地域に医師を循環させるという役割を担っています。島津:ディプロマ・ポリシーでは、地域医療と国際的な医学・医療の発展に貢献することが挙げられています。医学生、そして医師として、私たちはどのように両立できるのでしょうか。学部長:地域医療と先進的・国際的な医療はもともと相反するものではなく、両方とも医師の養成に欠かせないものです。一人前の医師になるためには、患者さんを見て経験を積み、自ら学び、あるときには周りに教えてもらいながら自分を鍛えていくことが重要ですが、その基盤を作り上げるフィールドこそ、地域医療であると考えています。そうして成長した先に、国際的・先進的な医学・医療が見えてくるので、「両立できるのか」と心配する必要はありません。鬼原:札幌医科大学に入学して学んできて、臨床と研究が密接に関連していることを実感してきました。私は今、臨床と研究両方に興味があるのですが、一人の医師が臨床と研究を医学部医学科第3学年札幌光星高等学校出身一般選抜(先進研修連携枠)医学部医学科第3学年北嶺高等学校出身学校推薦型選抜(先進研修連携枠)高い倫理観・責任感を備え、医療者としての使命感をもって患者の立場を重視するとともに、研究マインドをもって医学・医療に生涯を通じて貢献できる。幅広い視野をもって積極的に地域医療を担う意欲を育み、先駆的研究に関心をもって国際的な医学・医療の発展に貢献する。医学部長 学生対談ディプロマ・ポリシーをより深く
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