杉村 政樹Sugimura Masaki磯山 響子Isoyama Kyoko069SAPPORO MEDICAL UNIVERSITY LEAP 2026北海道が抱える保健医療福祉問題を網羅的に学びながら、職種横断的に問題解決するための基礎的方法を習得します。すべての医療人に必要な「地域医療」の知識と経験が得られます。第 3 学年第 4 学年医療人育成センター 教育開発研究部門 教授医療人育成センター教育開発研究部門 助教 �年生�年生で理解した地域の問題点を解決するために、いままで培ったパートナーシップや基礎的な知識を応用し、地域支援の実践をめざします。地域実習では、種々の医療機関、福祉施設などを訪問し、施設利用者や在宅利用者のお話を伺い、具体的な支援策を考えるなど、能動的な実習に取り組みます。 第�学年では�年生から積み上げてきた学習内容を振り返り、まとめを行います。まとめた内容はパンフレットを作成し、医療人を目指す高校生や新入学生などに配布されます。また医療人を目指す高校生を対象に「地域医療合同セミナー」の充実したプログラム内容を伝えるために出前授業を行っています。 「地域医療合同セミナー」では、本学の「建学の精神」の一つである「地域医療への貢献」に向けて、我が国の保健医療福祉制度の基礎を学びながら、北海道の各地域が抱える諸問題を認識し問題解決のための方策を考えます。演習・実習では、学年が上がるにつれて、地域医療への関心→理解→効力感→達成感をもつことができるプログラムが組まれています。また、学部横断で履修可能な科目であることの利点を活かし、「コミュニケーション」「チームワーク」「リーダーシップ」「多職種連携」についても「地域医療」という文脈で学ぶことができる「実践参加型」の科目です。これらの演習・実習を通じて、現代の多様性に対応できる「医療社会人」を目指します。 地域医療合同セミナーでは、道内で地域医療に貢献している様々な職種の先生方の講義から、住民の健康に関わる知識を多角的に学べます。また、地域実習では、住民やその地域で働く方との交流を通して、五感を使って学び取ろうとする姿勢、医療人としての他者との関わり方を学ぶことができます。医学部、保健医療学部合同のグループワークの中で、チームワークの大切さ、楽しさが実感できます。 「地域医療」とは、単に「へき地」「田舎」で行われる医療のみを指す言葉ではありません。医療機関、保健福祉施設、行政など様々な職種間の連携、そして地域住民とのつながりによって、住民の日々の生活と健康が守られ、促進されます。将来、どこでどんな形で医療に関わるにしても、「地域医療」「多職種連携」の知識と経験は必要です。札幌医科大学で、学生の早いうちから学べることは、きっと強みになるでしょう。地域医療合同セミナー�地域密着型チーム医療実習地域医療合同セミナー�
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