滋賀大学 教育学部
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学校教育教員養成課程ガイダンス18現代社会においては、教育の営みは、学校を中心にしながらも、家庭や地域、メディアなど、多元的な広がりの中で行われています。また、幼児期から学校段階、職業生活を経て高齢期にいたるまで、生涯にわたって教育が重要な位置を占めるようになっています。文化の側面から生きた教育を捉えなおす教育文化専攻は、制度的、組織的な教育の場である学校を軸としながらも、家庭、地域、社会といった教育の場の広がりの中で、また人間の生涯という時間軸のなかで教育を捉えなおす能力を身につけることを目的としています。そのためには、教育の理念や制度といったフォーマルな観点から教育を理解するだけでなく、文化の側面から生きた教育を統合的に捉えなおす能力を育成することが必要です。教育文化専攻では、教育文化という観点から、領域的にも時間的にも広がりをもった様々な場での教育を相互に関連づけながら考え、教育を多面的にとらえることのできる教師の養成をめざしています。生涯学習社会にふさわしい教員の養成をめざすまた、教育文化専攻では、このような教師としての資質を磨きながら、同時に地域において展開されている教育活動を支援する、社会教育の指導者の養成も重要な使命と考えています。学校と地域の教育の両方を視野に収めることにより、生涯学習社会にふさわしい教員と地域における指導者を養成することが、本専攻のめざしているところです。教育文化専攻では、以上のような目的を達成するために、教育学および関連する分野の基礎をしっかりと学習する機会を提供するとともに、学校以外のさまざまな場における教育や学習活動を知り、また体験できるようこれらの実践場面に接する機会を数多く設けます。たとえば、青少年教育の施設などの社会教育施設、文化施設、養護施設、青少年矯正教育の施設などへの訪問、またそこでの体験活動です。さらに、このようなことを、広く歴史的、また国際的な視野で考えられるような学習も行います。未来を創る、クリエイティブな教師教育文化専攻|初等教育コース初等教育コース

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