滋賀大学 教育学部
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学校教育教員養成課程ガイダンス25地球は今から約45億年前に生まれました。そしてそのわずか5億年ほど後には、深海で自然に発生したのか、宇宙からもたらされたのか、原始的な生命が誕生しました。この原始的生命は地球環境の変化に合わせ進化し高度な生物となり、またその進化に伴い生物自身が地球環境を変化させ、いっそう高度な生物となっていきました。時には、90%もの生物が絶滅することもありましたが、より勢いをまして進化を続け、ついに今から数10万年前に現在の人類が生みだされました。この人類は、他の生物と違い、脳を特別に進化させ、現在では地球の主になっています。しかも、この人類は、自分自身や、生命、宇宙全体さえ理解しようと望んでいます。とても不思議に思いませんか。何が一番不思議って、これらはすべて、何の変哲もない物質が元なのですから。このような自然の不思議さを「実感する」ことが、本当の理科の先生になる一番の近道です。理科専修・専攻では、理科の面白さや魅力を子どもたちに伝えることができる先生を養成しています。そのために、自然科学のいろいろな分野で、本物の面白さを実感し、深く理解することができる授業や実験、演習とともに、「子どもたちはどのように理解していくのか」など、児童・生徒の実態を踏まえた実践的な指導力を養うことができる授業を展開しています。 自然の不思議を「実感する」初等理科専攻/理科専攻初等教育コース/中等教育コース音楽の場を共有する音楽専修/音楽専攻初等教育コース初等教科専攻/中等教育コースこの世の中に音楽がなかったら、どんなに味気ない毎日になることでしょう。乳幼児からシニアまで、人は何らかの形で音楽と関わり合いながら生きています。音や音楽で遊ぶ、音楽を聴いて癒される、自分の思いを音楽で表現する、仲間と音楽活動をすることで一体感を感じる…音楽と人とのかかわりはさまざまです。 そして、学校の教室や音楽室は、子どもが音楽と出会い、音楽の世界を広げていく、まさにその時・その場を共有することのできる空間なのです。そんな大切な音楽との出会いに携わることを仕事にできたら、素晴らしいと思いませんか。 聞こえる音を楽しむだけが音楽ではありません。聞こえない音、見えないもの、言葉にならないものを音楽で伝えようとすることに、本当の醍醐味があると思います。言葉にならないものを子どもたちと共有する。そこに表現とコミュニケーションの無限の可能性を感じとることができるのではないでしょうか。 音楽専修・専攻では、子どもと音楽が出会うかけがえのない瞬間を共有し、その時と場を創り上げていくことができる先生を養成しています。そのために、音楽を作ったり、演奏したりして、音楽の世界の奥深さを感じるとともに、多様な音楽に触れ、柔軟な感性を養う授業を展開しています。子どもと音楽が出会うかけがえのない瞬間をとらえ、その意味を考え、その時と場をどのように創り上げていくかをみなさんと一緒に探求したいと思います。

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