滋賀大学 教育学部
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学校教育教員養成課程ガイダンス29「種たね」 をはぐくむ障害児教育専攻障害児教育コース滋賀の「土壌」に、蒔かれ・芽吹き・花咲く、障害児教育の「種」をはぐくむ 「この子らに世の光をではなく、この子らを世の光に」は、滋賀の近江学園(知的障害児施設)を創設した糸賀一雄さん(1914–1968年)の有名な言葉です。この言葉は、どんなに重い障害があっても、その人なりの自己実現をめざし、だれもが社会の主人公となり、光り輝く存在となるような社会を実現することを提唱しています。滋賀には、障害児教育の先人たちによって蒔かれてきた、たくさんの「種」が、芽吹き、花咲く、障害児教育の「土壌」があります。私たちの専攻は、そんな滋賀の「土壌」をフィールドにして、障害児教育の「種」をともにはぐくむ教師を育てたいのです。障害児の教育と総合的な支援を学ぶ本コースは、知的障害児、肢体不自由児、病弱・身体虚弱児や、自閉症、ADHD、LDなどの発達障害児の教育にたずさわる教師の養成を目指しています。その教育の場は、特別支援学校、特別支援学級、通級指導教室、そして通常学級に広がっています。障害児教育コース また、学校だけでなく、家庭や地域での生活、就学前の保育や教育、卒業後の生活保障、就労保障など、地域社会での一貫したとりくみをはじめ、乳幼児期から学童期、青年・成人期にいたるまで生涯にわたって考える必要があります。そのため、私たちの専攻では、障害児教育、障害児心理、障害児病理、障害児福祉の分野について総合的に学べるカリキュラムを用意しています。2つの教員免許を取得特別支援学校教諭免許を取得するためには、小学校や中学校、高校、幼稚園などのいずれかの免許(本専攻では「基礎免」と呼んでいます)も必要です。本学では、卒業と同時に、特別支援学校教諭一種免許のほかに、小学校教諭一種免許または中学校教諭一種免許が取得できます。 学生の皆さんは、小学校か中学校かのどちらを「基礎免」にするかを選んで、免許取得をめざします。他にも必要な科目を履修することで、幼稚園免許や高校の教員免許、さらには保育士資格も取得できます。

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