滋賀大学 大学案内 2021
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それぞれの学びに応えるゼミナール彦根商工会議所のご協力を得て、本学部の教員及び学部生計7名が4泊5日(2019年2月24日~28日)のツアーで中国のシリコンバレーと呼ばれる深圳市のベンチャーキャピタルとスタートアップ企業を視察しました。教科書で何かを勉強すると、そのことについて実験したり調査して確かめてみたくなります。教科書通りの結果が得られると安心ですし、大きく違う結果だと教科書の理解の仕方か、実験・調査のどちらかが間違っていることになります。教科書と少しだけ違うとき、そこには何か有益な情報が含まれているかも知れません。笛田 薫ゼミ [数理統計学]理論と現実とのギャップに価値を見つける。CLOSE UP SEMINARキーワードは「社会調査」…といっても方法論は、質問紙を用いた量的調査から、インタビューやフィールドワークといった質的調査まで多様です。テーマは自由。みなさんが突き詰めたいことをじっくり調査してください。お互いの「日常」の中に隠されている不思議を解明していきましょう。伊達 平和ゼミ [家族社会学]「日常」を疑う。それが社会調査の始まりです。研究テーマ東アジアと東南アジアにおける家族構造の差異と共通性● 地方都市(滋賀県)への移住メカニズム● Well-beingの規定要因についての日米比較● CLOSE UP SEMINARAI、データサイエンスといった最先端の技術に基づいた新ビジネス、新サービスの可能性を探ります。企業との共同研究やコンペティション、データサイエンス系学会の研究会などへの参加を通じて、大学で学んだ知識や身につけた知見を実社会の課題解決に活用するための実践力を会得。また機械学習、深層学習、画像処理、簡単なIoTなどの技術も学べます。齋藤 邦彦ゼミ [人文社会・情報学]実践的なデータサイエンティストを目指して。研究テーマTwitterのテキスト分析で景況や企業の業績を予測する● 農産物の画像分析による農作業の効率化の試み● Signate、Kaggleコンペへの参加● CLOSE UP SEMINAR特徴的な取り組み 深圳バレー・ツアーしん せん多くの高層ビルが建ち並ぶ近代都市・深圳の企業は決断力が高く、プロジェクトの進行が早いという特徴があります。日本企業の産業競争を避ける傾向と、決断の遅さが深圳の企業との大きな違いを生み出していることを実感しました。「イノベーションを奨励し、失敗に寛容に」という言葉の下で急激に成長した深圳に日本はもっと注目し、参考にするべきだと感じました。深圳の7つの企業を訪問した中で、特に印象的だったのはロードスターai社における「レベル4自動運転」の技術開発です。この技術の確立にはマルチセンサー融合が必要不可欠であり、これによってセンサー間のシナジー(相乗効果)を生み出し、自動運転技術の飛躍を図ることができます。将来的には自動車が完全無人の「移動する空間」として利用されることも期待され、その技術開発には目をひかれました。全体の感想視察企業の感想参加した島津 佑汰さん(データサイエンス学部4年)による感想研究テーマファイナンスデータの分析● ドルコスト平均法などの投資法の検証● 金融理論の実データによる確認● データサイエンス学部彦根キャンパス40

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