滋賀大学大学院 データサイエンス研究科
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データから有益な「価値」を引き出すために必要なもの…それは高度なデータ処理能力・データ分析力、そして豊富な分析経験。本研究科では、専門的な知識を得るとともに、勤務先企業にてデータを用いた問題解決に取り組んだり、本学と企業等との共同研究に参加したり、より実践的で高レベルな経験を積むことができます。私たちが目指すのは、データから価値を創造するための、一連の過程を担える一気通貫型の人材です。■百瀬 耕平 (2021年3月修了) 卒業学部名 : 明治大学政治経済学部経済学科 所属(研究科名/勤務先): 滋賀大学データサイエンス研究科博士前期課程/学生専門的に高度な内容までもっと勉強をしたいと思っていた折、お世話になった統計学の教授にすすめられて出願を決意しました。この学校の最大の特徴は、学究的な環境で実務を意識して勉強できる点と、多様性でしょうか。同期の大半は社会人派遣で、業種や学生時代の専攻もさまざま。それぞれご自身の実務を意識して授業に臨んでおられるので、そこから得られる気付きは大きいと感じます。一方、学部から進学した学生の同期は情報感度が高く行動力があるため、こちらも良い刺激になります。私が所属した滋賀大学と帝国データバンクの共同研究センターでは、実際の企業データを使ったデータ処理の経験をし、企業とのデータサイエンスの知見を活かした課題解決プロジェクトにも参加。実データを扱う上での処理の大変さ、データ分析に際して必要なコミュニケーション能力や想像力、プレゼン能力の重要さを実感しました。将来は授業で学んだ幅広いデータサイエンスの知見や方法論と、指導教員のもとで学んだ数理統計と機械学習の知識を、実社会で活かしたいと考えています。12■山野 真奈 (2021年3月修了) 卒業学部名 : 京都大学 経済学部 所属(研究科名/勤務先): データサイエンス研究科博士前期課程/伊藤忠テクノソリューションズ株式会社私はデータ分析関連製品の提案、導入や顧客の個別課題に対するデータの可視化、要因分析、予測などを行う業務に携わっていました。さまざまなプロジェクトを経験する中で、最適な分析手法の選択や結果の解釈の仕方に迷うことも多く、それらへの理解を深めた上でデータ活用を進めたいと入学を決めました。この学校には、さまざまな専門分野・バックグラウンドをもった先生がいらっしゃいます。企業出身の先生からは、プロジェクトの進め方やデータ活用の実例について講義を受け、自身が関わったプロジェクトの改善点に気付くことができました。また、自社と取引のある企業に協力を得て取り組んだ共同研究では、現場の状況やデータの意味を深く理解することの重要性を学びました。現在、プログラミングなどの知識がなくても使える分析ツールや統計ソフトウェアが多くあり、現場の担当者がデータ活用をすることはそこまで難しいことではありません。しかし、そのためには適切な手法を選択し、結果を正しく解釈する必要があります。今後は学んだ知識と研究で得た経験を活かして、データ活用を進める企業に対しての支援を行なっていきたいと考えています。■小西 伶児 (2021年3月修了) 卒業学部名 : 筑波大学 理工学群 社会工学類 所属(研究科名/勤務先): データサイエンス研究科博士前期課程/株式会社マクロミル私は、新卒で入社して以来約3年間、企業のマーケティング課題の解決を行うリサーチの調査設計・分析に携わってきました。そんな中、統計学や機械学習の基礎理論に関する知識が少ないことで、解決できていない課題があるのではないかと不安を覚え、これらをしっかり理解するとともに新たな手法も学習したいと、入学を志望しました。この学校では、座学中心の「理論」と、演習中心の「実践論」がセットで開講されており、方法論に偏ることなく勉強ができます。また企業からの派遣学生が多く、さまざまな業種の方と交流できる機会が多いのも魅力の一つです。中には私が勤める会社のクライアントとなるような企業の方もいらっしゃるので、彼らの働き方や考え方を知ることで、講義で習う方法論を現場でどのように活かせるのかも学ぶことができます。今後は新たに得た引き出しを活用し、クライアントと同じ方向を向いてデータ分析・意思決定の支援をするとともに、自社の社員にも学んだ内容を発信していきたいと考えています。そしてゆくゆくは「データを正しく読む力」をもっと世の中に広め、より豊かなデータ活用社会を実現する一助を担っていきたいですね。「学生(博士前期課程)の声」

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