教員紹介[ 自然言語処理、音声言語情報処理、情報検索 ]Listener宮下 晶さんデータサイエンス学部 4年元々、自分たちが普段使っている「言葉」というものに興味がありました。現在は多くのテキストや音声から、感情、意見といったさまざまな内容を取り出す自然言語処理に、画像や映像を組み合わせた情報処理について研究しています。最近、言葉で指示した内容をイラストにする技術が開発されていますよね。その技術を活かし、自分の書いた文章に対して読み手がイメージする光景を絵にし、表現したい内容とあっているかを確認できるようにすることなども、この研究の活用事例としてあげられると思います。現在興味があるのはそれを教育分野に活かすことです。例えば、今講義動画や勉強サイトを探そうと思ったら、キーワードを入力して検索しますよね。ただ、欲しい内容が検出されるには、入力した内容と、作成元が提示しているタグやキャプションとの一致が求められることがほとんどです。そこに映像や画像を組み合わせ、さらに性能を良くする。すると発信元が言語化していない内容を含む映像や画像も検出できますし、もっといえば入力した内容に合わせて、動画やサイトの一部分だけを取り出すということも可能になります。世界中にあるさまざまな情報源から、より効率的に欲しい情報を集めることができるようになるため、生徒や学生にとっても、先生にとってもプラスになると思います。子どもの頃から先生になりたいと思っていました。学校で教えられたり学んだりすることで、できなかったことがどんどんできるようになる。それが本当にすごいと思い、教育分野に興味を持ちました。また音声認識の研究に携わることで、元々苦手だった英語を音声学の観点から見るようになり、仕組みがわかって学ぶことが楽しくなりました。このように、教科書以外の多様な教え方が、どの分野にあってもいいと思うんです。その方が学ぶ側も教える側も勉強になりますよね。そんな経験から学びにつながる材料集めをサポートしたいと思い、自分の研究分野を活用できないかと考え始めました。人工知能を通して、最終的に人の仕組みを知ることができるおもしろさですね。研究では主に人工知能を用いて、テキストや音声から、そこに込められた感情や想いを読み取るわけですが、精度を上げるための学習の繰り返しの中で人間の脳の仕組み、言葉の仕組みを実感することがあります。もし人工知能の出力結果や過程が人間に近づいていけば、それまでの学習の中に人の仕組みのヒントがありますし、全く違う過程で、人間を超える答えを出したとしたら、その過程の解析には人間がもっと賢くなれる可能性が眠っている。人工知能を使用しながら、その先にある人間自身を知れることはこの分野の大きな魅力ですね。いろいろなことに挑戦し、いろいろなことに触れてほしいです。多くの経験を積むと、物事を比べて似ている点や異なる点をあげられるようになります。まったく関係がないと思っていた分野同士が思わぬところでリンクする、ということもあるでしょう。それらは新しい発想や取り組みにつながり、最終的には自分自身の成長にもつながると思います。ぜひ幅広い物事にチャレンジしていってください。─世界中のサイトから、より効率的情報を─言葉から、人間のルーツ、進化の可能性を─多様な物事にチャレンジし、学びを17Faculty of Data Science先生の研究分野の魅力はなんですか?これからデータサイエンティストになる方々へのメッセージをお願いします。全国で初めて設置されたデータサイエンス学部には、関係分野の専門家が集結し、指導・研究を行っています。その一人、音声データやテキストデータの情報処理の社会実装をめざす南條先生に、学生がインタビューしました。現在されている研究について教えてください。教育分野での活用とは、どのようなものですか?南條 浩輝 教授「言葉の研究に画像・映像を合わせ、学習資料の収集をサポート」QQQQNLP/SLP/IR
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