滋賀大学 GUIDE BOOK 2026
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正式な授業科目として、アントレプレナーシップ育成の科目を設け、実務経験豊富な産学公連携推進機構の上田雄三郎先生が講義・コーディネートを行っています。「アントレプレナーシップとは、高い創造意欲を持ち、難しい社会課題にもチャレンジする能力・行動である」という理念のもと、ビジネスシーンで生きる実践的な学びを展開しています。滋賀大学は、本学の教育研究に基づく新たな技術やビジネス手法をもとにして設立した企業を、「滋賀大学発ベンチャー」として認定し、支援しています。本学の研究シーズの実用化を加速することにより、地域経済、社会への貢献を行っていくことを目的とし、本学の教員、学生のモチベーションを高め、教育・研究の一層のレベルアップの実現を目指します。また、起業に関しては定期的に相談会を開催しています。岡田 薫さん2022年度 大学院データサイエンス研究科 修了滋賀大学発ベンチャーミラカン合同会社(テレビ愛知グループ)社長岡田さんが描く未来ユーザー目線を忘れない、大学院の学びを生かす会人派遣で大学院データサイエンス研究科に通っていた私は、修了と同時に起業しました。学んだデータサイエンスを生かして企業が抱える課題を解決したいという思いが強かったためです。大学院での学びで最も生かされているのは、物事の本質をとらえて課題解決をする力です。大学院ではデータ活用における課題の設定から、データの処理、分析まで一気通貫で学ぶことができました。もともと私はテレビ愛知から大学院に派遣されました。近年、放送業界の環境変化が激しく、この変化に対応するにはデータの活用が不可欠です。そこで、日本初のデータサイエンス学部を設けた滋賀大学に派遣されました。お客様のご依頼に応えることで新たな知見や経験を積み、得られた知見や経験をテレビ愛知に還元することで双方向に価値を生む考えです。AIやデータサイエンスの活用に未着手の企業に対して、ユーザー目線を忘れずに価値提供することがビジネスの成功に直結すると信じています。時代の変化に伴い様々な技術が発展し、AIも急速に進歩しています。しかし、技術がどれだけ進化しても、ユーザー目線を忘れずに持続的な価値を提供することが重要だと信じています。10年後も20年後も、常にユーザー目線を貫き、ユーザーが真に価値を感じるサービスを提供し続けたいです。社アントレプレナーシップⅠ自立した個人として問題意識を持ち、社会をより良い方向へ変革するためのアントレプレナーシップの養成を目的とした科目。アントレプレナーシップに必要な、創造力や論理的思考力、コミュニケーション能力などについて、さまざまな分野の第一線で活躍されている実務家からレクチャーいただきます。〜ゲームチェンジャーになるために〜アントレプレナーシップⅡアントレプレナーシップ向上のために、実際の企業の課題を抽出し、その解決に挑むPBL型授業(課題を見つけて、解決策を考える)です。実際に、企業の方から直接お話を聞いて、グループで討論して課題を見つけ出し、課題の解決策を考えて提案するという実践的な科目です。〜課題解決に挑むPBL型授業で学ぶ〜滋賀大学発ベンチャー認定制度/起業相談会アントレプレナーシップ育成科目18

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