未来創生大学「滋賀大学」を目指して 滋賀大学は輝かしい伝統の上に「未来創生大学」を目指して改革を進めています。滋賀大学が育てようとしている人材は、しっかりとした学問の基礎の上に、未来をきり拓いていける力を備えた人材です。滋賀大学には、明治時代に開設された師範学校を前身とする教育学部、大正時代に開設された高等商業学校を前身とする経済学部、そして2017年に開設されたデータサイエンス学部の3つの学部があります。一昨年は高等商業学校開設から100周年の記念事業を盛大におこないました。そして今年は教育学部の150周年記念事業をおこないます。 未来を拓く力のキーワードとしては、リベラルアーツとデータサイエンスがあげられます。リベラルアーツは、複雑化した現代社会の問題を解決するために必要とされる文理を問わない幅広い知識や、複合的な視点から問題解決へのアプローチができる総合力を意味しています。データサイエンスはあらゆる分野でデータを活かす能力です。滋賀大学では、リベラルアーツとデータサイエンスの基礎の上に、それぞれの学部で社会に出てから必要とされる専門的な知識・技能を身につけることができます。 2020年の春に突然発生した新型コロナウイルスの感染は予想もしなかったような大きな変化を社会にもたらしました。それから3年間大学では様々な活動が制限されました。大学では生涯つきあうことのできる友人を作ることも大事なことですので、授業のみならずクラブ活動なども制限されたことは大変残念なことでした。幸い重症化率が低下し、一昨年4月からはキャンパスは通常に戻りました。一方でコロナ禍は私達がこれまで当たり前と思っていた習慣や仕事のやり方を見直す機会となりました。オンラインの利用も進み、物理的な距離が克服されました。このような変化は地方にとってチャンスととらえることもできます。コロナ禍は一定の収束を見せましたが、国際情勢は、ウクライナやイスラエルで戦争が続いており、不安定化の様相が色濃くなっています。 このような社会の大きな変化の中で、新たに滋賀大学に入学を考えている皆さんとともに、滋賀大学を未来創生大学として発展させていきたいと考えています。滋賀大学長Message学長挨拶竹村彰通03
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