島根大学 生物資源科学部 2021 学部案内
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環境動態学コース地域資源循環型社会の構築を目指す豊かな自然環境と快適な人間生活の共存を実現するために,動的に変化していく自然環境や生態系を調べて理解するための知識と,資源を浪費しない地域社会を実現するための技術を学びます。自然界の物質循環を理解するために,環境汚染化学,水環境学,基礎水理学,水質水文学,基礎土壌学,土壌物理学,実用分析化学,環境分析化学実験などの科目を履修し,また,生態学,水圏生態学などを通して生態系に関する基礎的な知識を得ます。さらに,農地工学,農地保全学,かんがい排水学,水質環境工学,バイオマス利用工学などを履修することで,地域での快適な生活を実現する技術について学びます。そして地域計画学などで得た知識を基に,自然環境と人間生活のバランスの取り方に関する考え方を修得します。環境生物学コース自然環境中の多様な生物を科学する環境生物学コースに分属した学生は,2年次に植物病理学,昆虫生態学,微生物生態学,森林生態学の専門科目と実験を履修します。3年次になると,1,2年次に学んだ知識と技術を生かして植物病理学,昆虫生態学,微生物生態学,森林生態学のいずれかに関する研究課題に各個人で取り組み,4年次に卒業研究として成果を発表します。本コースでは,特に3年次以降に,他学科の専門科目を含む極めて多彩な科目の中から各自の興味,将来設計,就職希望などに適した科目を自由に選択できます。取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科・農業),中学校一種(理科))●自然再生士補 ●学芸員 ●樹木医補 ●食の6次産業化プロデューサー取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科・農業),中学校一種(理科))●自然再生士補 ●食の6次産業化プロデューサー環境共生科学科の教員は,自然環境と人間生活をより良い形で共存させるために様々な研究を行っています。4つの分野に分かれ,それぞれが特徴的な研究を進めていますが,最終的な目標は同じです。学生は3年次に卒業研究の指導教員を決定し,その教員の指導の下で卒業研究を行い,卒業論文にまとめます。選択している教育コースに関係なく,希望する分野の教員の指導を受けることができます。【環境生物学分野】環境生物学分野では,環境と生物,生物と生物の相互作用に注目し,生物の多様な生命現象の解明を通して,生物多様性に支えられた豊かで持続可能な農業や生物資源の利活用を目指しています。植物の病気発生機構と防除,昆虫の生態や利用と防除,自然界での微生物の働きの解明と利用,森林の健全な育成と保全などに関する基礎から応用までの幅広い研究を行っています。4つの研究分野“いのち”あふれる地球を育む14

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