島根大学 生物資源科学部 2021 学部案内
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生命科学科農林生産学科環境共生科学科附属生物資源教育研究センター大学院自然科学研究科森林科学部門(三瓶演習林・匹見演習林・松江試験地)農業生産科学部門(本庄総合農場・神西砂丘農場)海洋生物科学部門(隠岐臨海実験所)島根大学には,島根県内に三瓶演習林(大田市と飯南町),匹見演習林(益田市),そして松江試験地(松江市)の3ヶ所の演習林があります。森林科学部門は,下記のように様々な研究活動を演習林において展開しています。さらに島根大学における森林に関する教育研究の実践の場として整備された演習林は,森林学コースや環境生物学コースなどのカリキュラムの中で多くの実習教育と卒業研究に利用されています。あなたもぜひ,島根大学演習林で新しい発見を!《演習林の長期研究課題》●気象観測・●広葉樹二次林の長期動態●森林における酸性雨の影響・●樹木の展葉落葉フェノロジー●小渓流の流量観測・森を訪れ,森を畏おそれ,森を学ぶ農業生産科学部門では,農業の生産性向上のための技術と人や環境との関わりを体験できる実習を行っています。本庄総合農場(15ha)にある水田,畑,ガラスハウスで様々な作物を栽培し,作物の育て方や肥料・農薬の使用量が環境に及ぼす影響を観察しながら農業と環境の関わりについて学びます。毎年約120名の学生が農場実習に参加します。研究活動はおもに松江市の本庄総合農場と出雲市の神西砂丘農場で行われ,以下のような研究や調査を教員・技術職員・学生が協力して行っています。●栽培作物の生産性向上要因の解析●土耕・水耕栽培における生理障害の要因解明●新しい作型・栽培技術の開発●土壌中の有機・無機成分のモニタリング●地域資源を用いた加工品の開発人と環境にやさしい農業とは海洋生物科学部門には,野外教育研究施設として隠岐の島に隠岐臨海実験所があり,3隻の実習船を備えています。実験所の利用は全国に開放されており,公開臨海実習などで多くの大学生が各地から訪れます。海は実に多様な生命を育んでいます。臨海実習では,直接,生物とその環境に触れることにより,生物多様性の真の意味,生物の環境への巧妙な適応戦略,生物と人間生活との関連性を学びます。新鮮な実験材料を利用して,海産無脊椎動物の光感覚,初期発生の生理学的・発生学的研究を行っています。また,近年,日本海沿岸においてミズクラゲやエチゼンクラゲなどの異常発生が多大な漁業被害をもたらしています。それらの異常発生と環境ホルモンなどの環境要因との関連性について調べています。最近,頭足類を使って,生殖システムがどのように進化してきたか,個体,細胞,分子レベルで解き明かす研究プロジェクトが開始されました。生命のオアシス…海三瓶演習林露場に日射計を設置する学生たち田植え実習シュノーケリング練習17島根大学 生物資源科学部

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