島根大学 生物資源科学部 2021 学部案内
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生命機能化学コース分子レベルで生命現象を解明する2年次から本コースに入り,3年次前期までに種々の専門科目を学びます。生物学と化学の融合領域として化学生物学,光情報生物化学,生物有機化学,生物制御化学,分子認識工学などを,また,応用領域として農薬化学,植物細胞工学,バイオシグナル工学などを履修します。一方で,この間,基礎から専門に至る12種類の実験科目を受講します。3年次後期から研究室に分属し,卒業研究に向けた活動が始まります。本コースでは,生体分子に関する分子分光学的研究,分子が互いを識別する原理の解明,脱皮・変態・休眠・相変異などの昆虫内分泌の解明,神経伝達物質受容体に作用する新規リガンドの合成,昆虫幼若ホルモンの作用機構,活性酸素種の代謝,植物におけるビタミンCなど抗酸化物質の合成や生理作用,補酵素の代謝調節機構などの研究が活発に行われています。大学院生はもとより,4年生が学会発表することも珍しくありません。取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科),中学校一種(理科))●食品衛生監視員 ●食品衛生管理者 ●食の6次産業化プロデューサー細胞生物学コースミクロな視点から生命現象を科学する1年次には基盤科目を中心に履修し,生物生命科学の幅広い範囲の知識を学びます。学年が進むと,より専門的な講義を履修するとともに,実習を通して細胞・遺伝子・タンパク質など,ミクロな視点から生物を理解するための実験技術を修得します。これらの学びを通して科学的思考と方法論も身に付けていきます。3年次の後期には研究室分属が決定し,4年次の卒業研究では,植物・動物・微生物の分子・生理・発生・細胞機構における研究を行い,ミクロな視点から生命現象の謎に迫ります。取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科),中学校一種(理科))●学芸員 ●食の6次産業化プロデューサー【細胞生命の研究】モデル植物における分子の役割,動物の網膜の分子生理機構,両生類の再生・変態・細胞死,毛周期,原生生物の細胞運動,細胞内共生の成立機構,脊椎動物の体液調節機構,イネによる土壌浄化など,分子・細胞・組織レベルの生命現象に関する研究を行っています。〈写真左〉ミドリゾウリムシ〈写真右〉渦鞭毛藻類・ディノフィシス“いのち”あふれる地球を育む6

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