島根大学 生物資源科学部 2022 学部案内
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自然環境中の多様な生物を科学する環境生物学コース人と自然の共存や生態系の保全を目指す生態環境学コース環境共生科学科の教員は,自然環境と人間生活をより良い形で共存させるために様々な研究を行っています。4つの分野に分かれ,それぞれが特徴的な研究を進めていますが,最終的な目標は同じです。学生は3年次に卒業研究の指導教員を決定し,その教員の指導の下で卒業研究を行い,卒業論文にまとめます。選択している教育コースに関係なく,希望する分野の教員の指導を受けることができます。【環境生物学分野】環境生物学分野では,環境と生物,生物と生物の相互作用に注目し,生物の多様な生命現象の解明を通して,生物多様性に支えられた豊かで持続可能な農業や生物資源の利活用を目指しています。植物の病気発生機構と防除,昆虫の生態や利用と防除,自然界での微生物の働きの解明と利用,森林の健全な育成と保全などに関する基礎から応用までの幅広い研究を行っています。4つの研究分野取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科・農業),中学校一種(理科))●自然再生士補 ●学芸員 ●樹木医補 ●食の6次産業化プロデューサー取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科・農業),中学校一種(理科))●自然再生士補 ●学芸員 ●食の6次産業化プロデューサー環境生物学コースに分属した学生は,2年次に植物病理学,昆虫生態学,微生物生態学,森林生態学の専門科目と実験を履修します。3年次になると,1,2年次に学んだ知識と技術を生かして植物病理学,昆虫生態学,微生物生態学,森林生態学のいずれかに関する研究課題に各個人で取り組み,4年次に卒業研究として成果を発表します。本コースでは,特に3年次以降に,他学科の専門科目を含む極めて多彩な科目の中から各自の興味,将来設計,就職希望などに適した科目を自由に選択できます。生態環境学コースでは,生物や生態系に関する基礎知識に加え,それらが生息する水圏や土壌圏の特徴について学びます。基礎的な科目として統計学,生態学,環境生物学,水環境学,基礎土壌学などを履修し,続いて水圏生態学,汽水域生態学,土壌生態学,植物環境工学といった発展的な内容の科目を履修します。これらに加えて,生態系などに関する調査を行うための基礎的な知識や,豊かな自然を守っていくために必要な技術を修得するため水環境保全学,実用分析化学,環境分析化学実験,水質環境工学などの科目を履修します。また,4年次に行う卒業研究の準備として,外書講読,生態環境科学実習や専攻実験といった実習や実験が用意されています。“いのち”あふれる地球を育む14

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