島根大学 生物資源科学部 2022 学部案内
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地域資源循環型社会の構築を目指す環境動態学コース地域資源の有効活用を目指す地域工学コース【生態環境工学分野】生態環境工学分野では,良好な自然の保全や,すでに失われた自然環境を取り戻すための学問である生態工学をベースに,水環境及び土壌環境の保全修復に取り組んでいます。特に水生生物の調査,微生物や吸着剤による水処理,劣化土壌での持続的生産,有機性廃棄物の有効利用,土壌を用いた水処理などの研究を行っています。【生物環境情報工学分野】生物環境情報工学分野では,環境と生物の関わりを調べて活用する研究,物質の時空間分布や偏在の情報を収集・予測し環境改善する研究や,生物を構成する物質や個体群のパターンをもたらす因子を明らかにし,その情報を応用する研究を行っています。【地域環境工学分野】地域環境工学分野では,自然環境と調和した地域の社会基盤を実現するための研究を行っています。水・土・社会基盤のそれぞれを良好に保つための技術や考え方,水や物質の循環を把握し改善する手法などの開発を目指しています。取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科・農業),中学校一種(理科))●自然再生士補 ●食の6次産業化プロデューサー取得可能な資格●教育職員免許状(高等学校一種(理科・農業),中学校一種(理科)) ●自然再生士補 ●測量士補 ●技術士補(農業部門) ●食の6次産業化プロデューサー豊かな自然環境と快適な人間生活の共存を実現するために,動的に変化していく自然環境や生態系を調べて理解するための知識と,資源を浪費しない地域社会を実現するための技術を学びます。自然界の物質循環を理解するために,環境汚染化学,水環境学,基礎水理学,水質水文学,基礎土壌学,土壌物理学,実用分析化学,環境分析化学実験などの科目を履修し,また,生態学,水圏生態学などを通して生態系に関する基礎的な知識を得ます。さらに,農地工学,農地保全学,かんがい排水学,水質環境工学,バイオマス利用工学などを履修することで,地域での快適な生活を実現する技術について学びます。そして地域計画学などで得た知識を基に,自然環境と人間生活のバランスの取り方に関する考え方を修得します。土・水・社会基盤からなる地域資源を整備,維持することで,良好な地域社会を実現するための知識と技術を修得します。良質な農地を実現できる知識を学ぶために,土壌物理学,農地工学,農地保全学,測量学などを履修します。また,水理学,流域水文学,水質水文学,かんがい排水学などの科目を通して,農地へ水を供給するための知識を修得し,土質工学,構造力学,水利施設工学などを学ぶことで,機能的な社会基盤を実現するための知識を得ます。さらには地域計画学,エンジニアリング・デザイン演習などの科目によって,各種の実験・実習で知識の定着と技術の修得を図ります。本コースは日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定コースで,卒業と同時に技術士補(農業部門)の国家資格が得られます。15島根大学 生物資源科学部生命科学科農林生産学科附属生物資源教育研究センター大学院自然科学研究科環境共生科学科

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