島根大学 生物資源科学部 2022 学部案内
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生命科学科は1年次に生物学や化学などの基本的な知識を幅広く身に付け,講義を受ける中で興味のある分野を探し,2年次に4つのコースから選択します。入学してからすぐに自分のしたいことが明確でない方もじっくり考えながら進路の選択ができるところが魅力的です。生命機能化学コース,食生命科学コースを選択すると医薬系や化学系,食に関する専門的な講義に加えて2年次から3年次の前期まで各研究室の先生方が担当してくださる学生実験が多くあります。初めは慣れないことも多く戸惑うこともあるかと思いますが,早いうちから実際に自分の手を動かすことで座学では学べない実験の楽しさや面白さを学ぶことができると思います。その後3年次の後期からは研究室配属が始まり,自分の卒業研究のテーマを進めていきます。生命科学科は1年次から段階的に学習する仕組みがあり,『自分のしたい』を模索しながら学ぶ環境があると私は感じました。この環境をうまく活用し,様々なことに興味を持ち,充実した学生生活を送りましょう!農林生産学科には4つのコースがあり,1年次の実習や講義を踏まえて,2年次から専攻することになります。本学科の魅力は,教室から飛び出して多くの実習・実験を行うため,座学のみでは味わえない体験ができることです。技術の習得もできますし,座学とのギャップを感じることもあるため,より深い学びをすることができます。またグループ作業を多く行うため,必然的に多くの人と交流し仲良くなれることも魅力です。本学科では選択できる授業数が多く,自分の興味のある分野を重点的に学ぶことができます。また,逆にまだやりたいことを見つけられていない人も,広く授業を受けることでやりたいことが見つかってくるので安心してください。3年次からは研究室に配属され,自分の研究テーマを決めることになります。最初はわからないことがたくさんあると思いますが,先生や先輩方が優しく教えてくださるので大丈夫です。農学は知れば知るほど面白い学問です。私達と一緒に学んでみませんか?私は「マイクロプラスチックを介した環境水中の医薬品およびパーソナルケア製品の移動」というテーマで研究をしています。近年マイクロプラスチックによる海域汚染や生態系への影響が問題となっています。マイクロプラスチックは有害有機化合物を吸着する性質を持ち,生物がマイクロプラスチックを誤食することでそれらの化合物が生態系内で濃縮されるからです。また有害有機化合物だけでなく我々が日常的に利用している医薬品やパーソナルケア製品も環境水中に排出されています。マイクロプラスチックと医薬品やパーソナルケア製品の吸着についてはまだ研究が進んでいません。医薬品やパーソナルケア製品の吸着量は環境水中のどのような条件によって変化するのかを探索しています。受験生の頃,私は将来何がしたいのかわからず悩むこともありました。しかし島根大学での学習や出会いによりもっと水環境について学びたいと思い島根大学大学院への進学を決意しました。この研究が環境水の汚染を防ぎ,より安全な水の供給に役立てればいいなと思っています。環境は水だけではなく多くの要素から成り立っています。きっと皆さんが気になる分野があるはずです。幅広く学び,『自分のしたい』を見つける仲間と共に楽しく体験できる!興味・関心のある環境について研究しませんか06吉田 詩穂さん環境共生科学科生態環境学コース環境技術工学研究室 4年生04木村 菜々さん農林生産学科資源作物・畜産学コース4年生02表 拓也さん生命科学科食生命科学コース4年生21島根大学 生物資源科学部

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