島根大学 生物資源科学部 2023 学部案内
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[履修モデル年3年次]5生命科学科では,生命科学の基礎から応用までを幅広くしっかり学べるように,授業の種類を豊富に用意しています。1年次には基盤科目や生命科学基礎セミナーで基礎学力を涵養し,さらに2年次からは特色のある4つの教育コース「細胞生物学」,「水圏・多様性生物学」,「生命機能化学」,「食生命科学」のうちのいずれかの教育コースを選択することで,より専門的な知識を身に付けることができます。「細胞生物学」と「水圏・多様性生物学」の2コースは連携しており,生物学を基礎とした理学的教育に重点を置いた生物系カリキュラムを提供します。生物系2コースは,附属生物資源教育研究センター海洋生物科学部門(隠岐臨海実験所)と連携しており,■細胞生物学コース■生命機能化学コース生命科学科では,1年次に自然科学系学部共通科目及び基盤科目を履修した後,2年次からは,生物学を主体とする2コース(細胞生物学コース,水圏・多様性生物学コース)及び生物学と化学を主体とする2コース(生命機能化学コース,食生命科学コース)のいずれかのコースに所属して専門教育を学びます。3年次後期からは各研究室に配属され,卒業研究の実施に向けた活動が始まります。細胞生物学コースでは,細菌や原生生物から動・植物まで幅広い分類群を対象とし,それら生物が示す様々な生命現象を分子・細胞・組織・個体レベルで捉え,理解する能力を育み,ライフサイエンスの発展に寄与し,様々な分野で活躍する人材を育成することを目標にしています。生物の分子・生理・発生機構の分析を通して,現象の背後の論理を理解し,「How」に答えるための論理的な思考能力・観察能力・洞察力などを養います。生命現象は,生命体内に存在する多様な分子の働きが複雑に組合わさることで引き起こされます。そのメカニズムを生物と化学の両方の視点から理解し,有用な機能として医薬系や化学系の分野に応用する知識と技能を有した人材の育成を目指します。生物学,化学及びその融合分野の基盤的・専門的科目を重点的に履修します。細胞生物学水圏・多様性生物学生命機能化学食生命科学基盤科目(生物学,化学,動物学他)基盤科目(化学,有機化学,物理化学他)基盤科目(生物学,植物学,微生物学他)自然科学系学部共通科目基盤科目(生物学,微生物学他)基礎セミナー自然科学系学部共通科目基礎セミナー自然科学系学部共通科目基礎セミナー自然科学系学部共通科目基礎セミナー(発生生物学,植物生理学,動物生理学,免疫学,植物分子生物学,形態形成学他)(水圏・多様性生物学特論,生態学通論,水圏生態学,進化遺伝学,海洋生物学,多様性植物学他)(生命機能化学特論,化学生物学,植物光生理生化学,生物有機化学,生命分子分光学,分子認識工学,農薬生物制御化学,バイオシグナル工学他)(分子生物学,食生命科学特論,食品微生物学,食品衛生学,食品機能学,食品バイオテクノロジー,細胞工学,遺伝子工学他)実験/セミナー全学共通教育科目実験/セミナー全学共通教育科目実験/セミナー全学共通教育科目実験/セミナー実験所の教員の指導のもとで卒業研究を行うこともできます。一方,「生命機能化学」と「食生命科学」の2コースも連携して,生物学と化学を基礎とし,生命の仕組みを食品・化学工業,医薬・農薬製造業などの生物・化学産業へと応用可能な農芸化学的教育に重点を置いた生命工学系カリキュラムを提供します。また,生命科学科は,総合科学研究支援センター遺伝子機能解析部門と教育・研究で連携しており,センター教員の指導が受けられる学際的卒業研究も行っています。■水圏・多様性生物学コース■食生命科学コースcurriculum日本海から宍道湖・中海を含む湖沼河川まで多様な水域とその周辺の陸環境がもつ豊かな生物多様性を基礎科学の観点から捉え,理解する能力を育み,生物資源の持続・有効利用と環境保全に寄与し,この分野を牽引する人材を育成することを目標にしています。生物多様性の進化・維持機構及び生態系における多様性の機能を実験・観察・数理的分析を通して理解することで,「How」や「Why」に答えるための論理的な思考能力を養います。食品に含まれる栄養成分や有用成分を人体が活用する仕組み,食料の生産に寄与する生命の仕組みなど,食に関係する生命現象を理解し,食品やバイオテクノロジーの分野に応用する技能を有した人材の育成を目指します。生物学と化学に関する基盤的科目に加え,食品,栄養,微生物,細胞培養などに関する専門科目を履修します。2次全学共通教育科目専門科目実験/セミナー専門科目実験/セミナー専門科目実験/セミナー専門科目実験/セミナー卒業研究卒業研究卒業演習卒業研究卒業演習卒業研究1年次[選べる4つの教育コース]生命科学科4年次島根大学 生物資源科学部 2023concept教育の特色カリキュラム

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