島根大学 生物資源科学部 2024 学部案内
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▶自分の将来を考える▶自分がやり始めた研究が▶技術系,研究系の営業その他教員修了生からのメッセージ学部卒業者生命科学科農林生産学科自然科学研究科 創成理工学専攻博士後期課程1年島田 真帆さん2021年(令和3年)3月 卒業2023年(令和5年)3月 修了私は現在,博士後期課程で繊毛虫スピロストマムの再生現象について研究をしています。この研究は高校時代から継続して行っている研究で,課程が上がるにつれて様々な技術を用いて研究を進めることができています。現在は,走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた観察や,次世代シーケンサーを用いたシングルセルの遺伝子解析などを行っています。私は高校時代に研究活動の楽しさを知り,これまで同世代の学生や先生方とディスカッションをしながら研究を進めてきました。学部生や大学院生(博士前期課程)の時には学会発表や他大学の研究室との合同ゼミなどを行い,より知識の深い方々や他分野の学生・先生方とのディスカッションもたくさん行いました。その中で自身の研究をより深く追求したいと思うようになり,博士後期課程に進むことにしました。自分の知識不足を痛感することもありますが,これまでの研究で得た知識や実験スキルが身についてきていることを実感することも多く,とても充実した研究生活を送っています。今後も研究活動を続け,自身の研究を更に深めるとともに,学生や一般の方々に対する科学の魅力の普及活動なども行っていきたいと考えています。大学院自然科学研究科修了者農生命農生命科学専攻科学専攻研究研究技術環境システム科学専攻技術学部卒業者環境共生科学科MERIT大学院進学のメリット■就職時の職種の比較(令和4年度)博士後期課程在学生からのメッセージその他営業教員技術事務研究その他営業教員事務技術研究その他営業事務事務一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構生物研究員立花 寛奈さん2021年(令和3年)3月 修了私は,島根県の離島・隠岐の隠岐ジオパーク推進機構で研究員として働いています。大学院では隠岐でミズナラという植物の分布と生育環境について研究を行っていました。現在の仕事では大学院での研究経験を活かして,隠岐の植物の研究や地域の方と連携した貴重植物の保全活動,教育活動などジオパークの理念や隠岐の魅力を発信するための活動をしています。大学院は専門分野の研究を進められるだけでなく,その過程で大学内外の研究者や研究フィールドの地域の方と関わることもあり,自分自身の視野が広がるきっかけがたくさんある場所です。ぜひ,研究をはじめ色々なことにチャレンジをして充実した大学院生活を送ってください。その他営業教員事務技術島根大学 生物資源科学部 202419※環境システム科学専攻には総合理工学部物質化学科, 地球科学科,建築デザイン学科の卒業生も含む。自然科学研究科(博士後期課程)は,科学技術イノベーションを担う博士人材と広範な理系分野の博士人材を養成するために令和2年度に設置されました。博士後期課程では,「生物」と「非生物」の枠にとらわれない,広い視野を持って新たな分野を切り拓いていける人材を育成するために「創成理工学専攻」の1専攻体制とし,研究科内の各研究分野間に融合教育を推進しています。また,地域社会からのニーズに応える形で整備した博士前期課程における教育研究体制との連続性をもたせるため,創成理工学専攻の教育研究の柱となる領域を「理工学」と「自然環境システム科学」の2つとし,それに対応させて,「理工学コース」と「自然環境システム科学コース」を設置しています。職業に就きやすくなるとくに農林生産学科や環境共生科学科において研究系への就職率が顕著に高くなる。生命科学科においても研究職が増加する。COURSE博士後期課程継続でき,追求できる卒業研究で始めた研究テーマを継続•発展させ,研究成果を自らの力で上げる機会が得られる。それを学会などで発表し,研究の楽しさを味わうことができる。時間が持てる学部生時代に単位取得•サークル活動•アルバイトなどで多忙な日々を送っていて,将来自分が本当にやりたい仕事については十分に考えられなかった人は,大学院で自分自身に向き合うことができる。

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