島根大学 生物資源科学部 2025 学部案内
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▶自分の将来を考える 時間が持てる▶自分がやり始めた研究が 継続でき,追求できる▶研究職,技術職に 就きやすくなる農林生産学科環境共生科学科農生命科学専攻merit生命科学科いずれの学科においても研究職への就職率が顕著に高くなる。生命科学科と農林生産学科においては技術職への就職率も増加する。■就職時の職種の比較(令和5年度)研究職技術職自然科学研究科(博士後期課程)は,科学技術イノベーションを担う博士人材と広範な理系分野の博士人材を養成するために令和2年度に設置されました。博士後期課程では,「生物」と「非生物」の枠にとらわれない,広い視野を持って新たな分野を切り拓いていける人材を育成するために「創成理工学専攻」の1専攻体制とし,研究科内の各研究分野間に融合教育を推進しています。また,地域社会からのニーズに応える形で整備した博士前期課程における教育研究体制との連続性をもたせるため,創成理工学専攻の教育研究の柱となる領域を「理工学」と「自然環境システム科学」の2つとし,それに対応させて,「理工学コース」と「自然環境システム科学コース」を設置しています。博士後期課程在学生からのメッセージマダコ,皆さんも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。日本では重要な水産資源ですが,目まぐるしく体色を変化させて岩に擬態したり,煙幕のような墨を吹いて逃げたりと,タコは他の動物では見られない様々な行動を見せてくれます。私は幼少期の頃から何か一つの事に取り組むのが大好きで,自由研究の一環で明石ダコを調べたことが生態への興味のきっかけでした。その魅力に取りつかれた私はタコを追いかけ博士後期課程に進学しました。実はタコの基礎生態は未だに不明な点が多く,私は隠岐の島にある臨海実験所にて“タコの行動の多様化と生活史との関係”に迫るため研究を行っています。特に個体ごとの摂■行動に着目して,日々潜水調査を行っています。修了生からのメッセージ私は、株式会社ミヨシの研究開発部に所属し、次世代のユーストマを開発するブリーダーとして働いています。在学中はサツマイモに関する研究をしていましたが、入社を機に、初めて施設園芸の世界に飛び込みました。切花の育種という未経験の分野でしたが、大学院で身に着けた植物への向き合い方と観察眼には、日々の業務で何度も助けられました。中学高校時代は国際文化科の学校に通っており,英語やフランス語を学んで国際交流にも取り組んでいました。当時はなかなか成績が伸びず辛い思いもしましたが,現在の研究活動の中で,英文のリーディングやライティングに役立っています。加えて,世界的にもタコの行動研究は盛り上がりを見せており,国際交流の経験が今後,国際学会等への参加を後押ししてくれると考えています。身に着けたスキルがどこで生きてくるかは分かりません。皆さんも今やっていることが大変かもしれないけれど,ポジティブに“好き!”を探してください。自然科学研究科 博士後期課程 創成理工学専攻 1年 山田真悠子さん│2024年(令和6年)3月 修了大学院は専門的な知識だけでなく、新しい物を生み出す発想力や多様な視点を身に着けることができる場所です。在学中になるべく多くの分野に触れ、様々な研究者とのコミュニケーションを重ね、実りのある大学院生活を過ごしてください。株式会社ミヨシ 研究開発部 山梨育種農場 足立 浩崇さん│2016年(平成28年)3月 修了卒業研究で始めた研究テーマを継続•発展させ,研究成果を自らの力で上げる機会が得られる。それを学会などで発表し,研究の楽しさを味わうことができる。学部生時代に単位取得•サークル活動•アルバイトなどで多忙な日々を送っていて,将来自分が本当にやりたい仕事については十分に考えられなかった人は,大学院で自分自身に向き合うことができる。(生命科学科と農林生産学科から進学)(環境共生科学科から進学)島根大学 生物資源科学部 202519※環境システム科学専攻には,総合理工学部物質化学科,地球科学科,建築デザイン学科の卒業生も含む。 ※それぞれの主な就職先は,「進路」(26ページ)に掲載。COURSE博士後期課程大学院進学のメリット学部卒業生大学院自然科学研究科修了生環境システム科学専攻4%17%5%16%0%34%35%26%19%31%

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