下関市立大学広報 第86号
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下関市立大学News&Topics『世界の厨房から』を終えて 今回、7月9日(月)に厚生会館3階ホールで『世界の厨房から』を開催しました。このイベントは『国際交流会ともだち』のメンバーと留学生が一緒に各国の料理を作り、来場者の方々に振舞うというものです。今回は韓国、中国、台湾、ベトナム、トルコ、マレーシアの6か国の留学生に参加していただきました。各国のグループごとに料理を決め、試作を行い、本番当日も留学生の皆さんと楽しく料理を行いました。今年はテレビ取材も行われ、国際交流会ともだちのメンバーも緊張していましたが、このように下関市立大学の国際交流の活動が多くの方々に知っていただけるいい機会になりました。多くの方々にお越しいただき、「とてもおいしかった」と声をかけていただきとても嬉しかったです。また、当日には日本舞踊サークルさくら会の皆さんに日本舞踊を披露していただき、日本の伝統文化も楽しめるイベントになったと思います。 来年も『世界の厨房から』を行う予定です。今年以上に多くの留学生に参加していただき、より交流が深められるイベントになればと思います。日本文化の神髄を知ろう!!~おふくろの味から学ぶ日本文化~に参加して 今回は宝町自治会の婦人会の方々に日本の家庭料理の作り方を教わるというイベントに参加いただき、大変楽しかったです。日本人の家庭料理というと、お母さんが毎日準備してくれるお味噌汁、温かいご飯、焼き魚などをイメージするでしょう。今回、家庭的な日本料理が味わえるので、とても楽しみでした。私は、いろいろな日本料理の作り方を知っています。お味噌汁とおにぎりを例にすれば、作り方がそんなに難しくなく、半分以上の日本人は毎日食べています。しかも、平安時代においてはおにぎり、奈良時代においてはお味噌汁の歴史についても記載されています。私は、そのように厚みのある歴史が含まれている食文化が大好きです。 日本料理は日本文化と言っても構わないでしょう。その神髄とは、人の感情だと思います。私たちが食べ物を食べるのは空腹を満たすだけではなく、土地の感情、物の感情、人の感情を消化しています。よく異郷の遊子を耳にして、同じものを食べて、お母さんの味があると感じて、とても感動しました。食べたこの味は、単純な食事をした後の甘いとか塩辛いとかではなく、彼が食べたのは記憶の中のお母さんの愛ではないでしょうか。日本にいながら世界を知ろう!!で発表して 日本に来てから2年が経ち、この間に日本の文化、日本人の考え方などについて多くの知識を得てきました。その中で日本人のパキスタンに対する知識の程度は少しは分かってきたのですが、いまだに知られていない方だと思います。自己紹介に「パキスタンから来ています。」という台詞に対して返ってくる答えは殆ど「へぇ~パキスタン!そうなんだ!国名ぐらいしか知らないけど、面白いね!」です。せっかく自分が日本に来て日本について学んでいるので、自分の国についても広く知ってもらうチャンスだと思います。母国にはいまだに、悪い習慣が多くあります。もちろん、いい習慣と文化もあります。日本も素晴らしい国ですが、完璧ではないです。お互いに知識を交換し合い、悪いところを改善できるのではないかと私は思います。今回、私は本学で自分の国について話す機会を与えられ、お陰で少しは母国のことを知ってもらえたと思います。本発表でパキスタンの歴史、食べ物の習慣、お祭り、衣服と観光地について話し、興味を持っていただきました。機会があれば実際に行ってみて欲しいです。サークル・日本遺産探Q会の地域づくり活動 日本遺産探Q会は、共同自主研究から発展したサークルで、日本遺産の認知度向上を目的にしています。主に「関門"ノスタルジック"海峡~時の停車場、近代化の記憶~」の調査・研究に取り組み、その魅力を発信すべくフィールドワークやイベント参加、パンフレット作成などを行っています。モットーは、「真剣に遊べ。大学在学中にしかできないことを全力でする!」。 2017年度は、下関市内の日本遺産を調査して整理し、江戸時代から現在までの地形・地図の変遷や構成文化財の歴史を学べるパンフレット「下関“成長”物語Vol.1」を作成しました。2018年度前半は、構成文化財の六連島灯台がある下関市の六連島において、下関市教育委員会文化財保護課の職員の支援も得ながら、島の自治会の皆さんと一緒に島の地域資源について調査し、その内容を「下関“成長”物語Vol.2~六連島の魅力を伝えたい!大学生から見た、島の良いところ~」にまとめました。 これからも、自分たちも楽しみながら日本遺産の魅力を多くの方々に伝えていきます。サークルのホームページ(https://shidai-nikkyu.amebaownd.com/)もご覧ください。(福岡県立戸畑高等学校出身)進 美彩登国際商学科3年(パキスタン・ラホール出身)イムラン アリ国際商学科1年水谷 利亮教授(中国・上海市出身)毛 子奇経済学科1年7The Shimonoseki City University Public Relations N0.862018.11.1

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