下関市立大学広報 第88号
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The Shimonoseki City University Public Relations N0.882019.7.13新任挨拶研究と教育の抱負(西洋経済史)准教授長濱 幸一 本年度より経済学科に着任いたしました長濱幸一と申します。本学では西洋史、西洋経済史および演習科目を担当いたします。 研究については19世紀後半から20世紀初頭のハプスブルク帝国(主にボヘミア)を対象にしています。工業化に伴い社会・経済環境が大きく変わる中で、ネイション意識がどのように醸成され、どのような影響を及ぼしてきたのかを検討してきました。さらに研究を深め、ナショナリズムがもたらした功罪を考えていきたいと思っています。 また、講義という場面では教える立場におりますが、前任校では学生たちに導かれ、フェアトレードや空き家の問題など専門外の様々なことを学ばせてもらいました。ここ下関でも学生たちと共に成長を続けたいと願っておりますし、地域の発展にささやかでも貢献できればと考えています。学内の教職員と地域の皆様には大変お世話になりますが、どうぞよろしくお願い致します。フィールドワークを通して見る社会(環境社会学)特任教員福本 純子 本年度より着任いたしました福本純子と申します。本学で地域貢献を担当いたします。私の専門は環境社会学、農村社会学です。中国地方、特に広島県の小水力発電施設を持つ農山村へのフィールドワークを通して、再生可能エネルギーの持続可能なあり方について研究しています。再生可能エネルギーというと比較的新しいテーマのように聞こえますが、広い意味でとらえると、水資源が豊富な日本は小水力発電において古い歴史を持っています。それらと付き合い、守り続けてきた地域コミュニティに焦点を当て、地域の方々のお話を聞き、再生可能エネルギー維持のしくみを探っています。 自身の研究対象地だけでなく、学部時代から調査実習等含め様々な土地でのフィールドワークをおこなってきました。産業や自然、文化の面で豊かな特色を持つここ下関でも、フィールドワークを通してたくさんの方々からお話を聞き、地域貢献に活かしたいと思っています。下関に関しては初心者です。ぜひ皆さまから様々なことを学ばせていただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。言語学と応用言語学(中国語教育)特任教員崔 雲 忠 初めまして、中国の青島大学より参りました崔雲忠と申します。これから1年間にわたり中国語の授業を担当します。 この大学に来る前まで、青島大学で初級、中級、上級中国語と中国語文法教育(大学院)の授業を担当し、10年近く中国の教育に携わってきました。また、10年間の中国語教師を経て、長く経歴を積み、様々な貴重な経験や体験をしてきました。 授業の他にも科学研究に従事し、国際シンポジウムに積極的に参加したり、論文を発表したりと授業を行う際に活かせる最新の情報やテク二ック等を常に吸収できるよう努めました。 下関市立大学での1年間の教員生活を通して、中国の教育についてより理解を深め、さらに自分自身も成長したいと思っております。最後に、とても奥が深く面白い中国語を皆さんと楽しく学んでいけたらなと思っております。どうぞご協力のほどよろしくお願い致します。連載企画私のゼミ私のゼミ論文・新聞から身につく企業法務と伝える力(佐賀県立唐津東高等学校出身)国際商学科4年加茂 桃香 久保ゼミでは、ビジネスに関する法律問題や判例について研究しています。 3年次には個人発表を通じて、様々なビジネス法務の領域を題材にした論文や判例研究を読解します。私は企業調査、倒産処理、会社の権利能力の判例などを担当しました。論文をレジュメにまとめ、図や表、具体例を活用してわかりやすく説明するという作業を行います。これにより、文章の読解力、相手にわかりやすく説明する伝達力が身につきます。 また、毎週の課題として日本経済新聞の法律や企業に関する記事を自分で選び、その記事を要約、考察し、まとめ、発表しています。個人個人でピックアップする記事に違いがあるため、様々な業界や法務の最新情報を得ることができ、社会への関心が高まります。 4年次には、こうした論文・新聞の講読で得た知識・能力を生かして、卒業論文を執筆します。その成果として、全員で卒論発表会を行いゼミ論文集にまとめることを目指しています。

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