下関市立大学広報 第88号
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7The Shimonoseki City University Public Relations N0.882019.7.1下関市立大学News&Topics特待生の表彰を受けて 入学当初、特待生とは手の届かない存在でした。3年次に進級する時、初めて特待生に選ばれ、非常に嬉しかったと同時に、あの特待生に自分も手が届いたことに驚きました。今思えば、日々の授業を一生懸命に受けた結果だと思います。その中でも特に授業の中で意識していたことは、板書だけでなく、先生の仰った言葉をメモすることです。経済学部では、授業で会社や商取引の仕組みを勉強することが多いですが、なぜその仕組みがあるのかという理由は忘れがちです。私は先生の言葉の中に、その理由を知るためのヒントが隠れていると、授業を受けて感じました。理由や原因を知ることで、仕組み自体も深く理解することができたと思います。 一度特待生になれたことで、もう一度特待生を目指すという目標ができ、さらに授業に集中して臨むことができました。今回のように自分なりに勉強での目標を持ち努力を続けることは、大学生活で得た財産となりました。主体的に学び挑戦しよう!山村 重彰理事長2019年4月1日就任学生と信頼と絆で結ばれた大学公共マネジメント学科4年菊本 愛実(大分県立大分舞鶴高等学校出身)経済学科2018年度卒業波多野 菜央 高い就職率を誇る下関市立大学ですが、私が決めた卒業後の進路は就職ではなく「シンガーソングライター」です。 高校3年生の夏、担任の勧めもあり、オープンキャンパスに参加し学内の落ち着いた雰囲気や実家から通えることが決め手となり受験を決めました。大学生活では、専門分野のみならず興味のある語学や哲学など様々な分野に触れることができました。資格取得や検定受検など学生の「チャレンジ」をサポートする大学のシステムが充実しており、まさに「頑張る人を応援する」環境が整っています。また、先生や職員の方々との距離が近いアットホームな雰囲気も魅力の一つです。プライベートな相談にも親身にのっていただき、現在も「シンガーソングライター」という珍しい進路の選択をした私を大学全体で応援していただいております。 今後は卒業生の一人として、この大学で培った様々な「想い」を歌にして全国へ発信し、生まれ育った北九州と第二の故郷下関を波多野菜央持前の皆をハッピーにするパワーで盛り上げていきたいと思っております。 時代は平成から令和に移りました。私達が日々の生活を平穏に送ることができるのは、平和であるからで、改元の節目に当たり改めてこのことを強く意識しています。新しい時代が紛争や災害のない時代であることを祈ります。 本学は、下関市立大学公式ホームページなどで紹介のとおり、1956年設立の下関商業短期大学を前身とし、1962年に4年制の単科大学(経済学部経済学科)としてスタートしました。当初は入学定員100名でしたが、現在は経済学部3学科450名です。 学舎は、1960年代初頭に、山林に隣接した宅地造成事業用地の一角を確保して建設され、今でも時折野鳥のさえずりが聞こえるとても閑静で学業専念に適した環境にあります。 さて、紹介したいことの一つは、入学者受け入れ方針(アドミッションポリシー)についてです。その方針には「社会の多様な問題に関心を持ち、主体的に学ぼうとする意欲とチャレンジ精神に富み、論理的な読解力と数量的な分析力を備えた多彩な学生を求めています。」と掲げています。(教育課程方針、学位授与方針についてはHPをご覧ください) 私自身、約半世紀前に本学で学び、文武を両立した教育を授かり充実した4年間の学生生活を送りました。当時の学生達には、自主、自立、挑戦の気概が漂っていましたが、その気風は今も「主体的に学びチャレンジする」という受け入れ方針となって受け継がれています。 二つ目は、就職率についてです。本学は、毎年高い就職率を堅持していて、学部系統別実就職率ランキング(週刊東洋経済:本当に強い大学2018)で経済系国公立大学・全国第2位の実績を収めました。ちなみに今春の就職決定率は99.0%でした。 これは、学生自身が社会に求められる人材として本学で力をつけている証でもあり、インターンシップをはじめPBL(課題解決型学習)の実施など教職員一体となったきめ細かな就業力支援体制も一助となっての成果だと思います。 大学進学を目指している受験生の皆さん、下関市立大学で未来へ挑戦してみませんか。

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