下関市立大学広報 第89号
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2The Shimonoseki City University Public Relations N0.892019.11.1就職支援充実した就職活動のために(キャリア委員長)教授松本 義之 2019年3月末に卒業した本学学生の就職決定率は99.0%となりました。高い就職決定率は、2018年度に卒業した学生の就職活動への取り組みの成果が現れた形です。また、企業の高い採用意欲も後押ししたと思います。しかし、企業の採用意欲に若干陰りが見え始めています。経済情勢についても、米中貿易摩擦・消費税増税などで楽観視できない状況となっています。さらに、現3年生の就職活動から、経団連ルールが撤廃されます。政府主導で現状の経団連ルールを維持する方向となっていますが、就職活動の早期化に拍車がかかる可能性が高いと考えられています。 本学では、このような状況に対応するため、キャリアセンターを中心に様々なキャリアサポート体制を整えています。就職相談・エントリーシート添削・各種ガイダンス開催など、多岐にわたるメニューを用意しています。キャリア教育についても、キャリアデザイン・インターンシップ・PBLなど、充実したカリキュラムとなっています。 学生の皆さんにおいては、是非キャリアセンターを有効に利用し、充実した就職活動となるよう頑張ってください。自分自身が納得できる就職先を見つける事ができるよう、しっかり準備をして就職活動に挑んでいただきたいと思います。和歌山県庁職員に内定(和歌山県立日高高等学校出身)国際商学科4年山田 祥美 私が就職活動を終えて感じたのは、日頃から自分の考えをもって物事に取り組むことの大切さです。 私が公務員の試験勉強を始めたのは、周囲の勧めが大きく、なんとなく勉強をしてみようかな、というぼんやりした気持ちからでした。しかし、公務員試験は専門の知識や幅広い分野の勉強が必要で、成績が伸びず、勉強をやめたいと思うことが何度もあり、なんとなく、という意思で続けられるものではないと思いました。その時、始めから自分なりにしっかり考えていればつまずくことも少なかったと思います。自分の意思を持って行動することは、なんとなく物事をこなすより意味を持って行動できるので、就職活動だけでなく、大学生活もより濃いものにできると思います。 最後に、就職活動で行き詰まり、悩んだ時のリフレッシュはとても大切だと思います。肩の力を抜いて、自分のペースで、自分の納得できる就職活動にしてください。アサヒビール株式会社に内定(広島県立広島国泰寺高等学校出身)経済学科4年西田 勘佑 就活当初アサヒビールは、大手企業ということもあり、同じところを目指す高学歴の人たちには勝てないだろうと思っていました。しかし、就職活動を進めていくうちにアサヒビールしか入りたくないと思うようになり、反骨精神でエントリーシートと面接対策に取り組みました。 その中で私がやってよかったと思えたことが2つあります。1つ目は他人の意見や情報をより多く聞き出すことです。自分の意見だけでは偏った考えとなり、自己分析をうまく進められる人は少ないと思います。そのため、取り組みの1つとして、私は他大学の同級生やキャリアセンターの方に自己分析を手伝ってもらいました。その結果、自信を持って面接に臨むことができました。 2つ目は他人との差別化を図ることです。たくさんいる受験者の中で、いかに面接官に印象を与えられるかが大事だと思い、挨拶の仕方から工夫を行いました。また、他の学生がしないような経験に大学生活で取り組もうと意識してきたことが評価されました。 例えどんな企業が第一志望であってもしっかりと対策を練れば、可能性は十分にあると感じたので諦めずに頑張って欲しいと思います。広島市役所職員に内定(広島県立安古市高等学校出身)公共マネジメント学科4年和田森 麻美 私は、区役所でのアルバイト経験から、市民の方と直接関わることのできる広島市の職員を目指すようになりました。勉強面においては、何度も間違えてしまう問題や覚えづらい公式を一冊のノートにまとめたり、電車の待ち時間にスマホの単語帳アプリを活用することで暗記を進めていきました。面接対策では、できるだけ多くの人の意見を聞くように心がけました。民間・公務員問わず、面接で重視されるのは大学生活で何に打ち込み、どのような成果を上げたのかです。勉強が本格化する前の1、2年生のうちにサークルやアルバイトなど何でもよいので継続して取り組んだ経験があると、面接でアピールする核となる部分を作ることができ、面接が楽になります。 公務員を目指している人は就活の期間が特に長く、辛いと感じることもあると思います。そんな時はこれまで解いた問題集やノートを見てこれだけやったなら大丈夫だ、と自信をつけることが大切です。試験に向けて取り組んだ経験はこれからの人生においても必ず役に立つと思います。

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