下関市立大学広報 第90号
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 司会を務めた視点から日本語スピーチコンテストで学んだことを伝えたいと思います。 一生懸命に頑張って発表する留学生の姿、聴いて目がキラキラになっている学生のテンションを直接見られるのが司会を務める一番良い所です。発表後の質疑応答の時間も、学生と発表者の応答が直接見られて本当に良かったです。 僕は、質問の時間が日本語スピーチコンテストで一番大事な時間だと思います。それは、グローバル化が急速に進んでいる現代社会では、いつ、どこで外国人に会いコミュニケーションの必要が生じるか分からないからです。 日本語スピーチコンテストをきっかけにして、国際コミュニケーションを始めてみませんか?留学生でなくても、好きな所で、好きな外国人から始めても良いのです。最初は難しく辛いかもしれませんが、その経験はきっと未来の君に役立つことだと思います。 国際コミュニケーションを学んでいる留学生として、もっと深く学んでいきたいです。国際商学科3年俣野 妙子(古川学園高等学校出身)国際商学科3年岩井 麻衣子(九州国際大学付属高等学校出身)国際商学科3年加悦 優莉(兵庫県立豊岡高等学校出身)4The Shimonoseki City University Public Relations N0.902020.3.1国際交流 中学生の頃オーストラリア旅行をし、その時からのいつか留学をしたいという密かな夢が実現し、約1年間、6か月の附属語学学校を経てクイーンズランド大学で交換留学生としての本分を全うしてまいりました。憧れの留学生活、わくわくしていたのも束の間、現実はそう甘くないことを思い知らされました。大学での授業はやはりそう簡単にこなせるものではなく、ハイレベルな講義内容、その後のチュートリアルに目が回りそうでした。そんな中、支えとなったのは私の話を聞き、共に時間を過ごしてくれた友人達の存在だと思います。異なった文化が背景でも通じ合うことができ、思いや悩みを相談し合えたことはかけがえのない思い出の一つです。 留学を終えて、もちろん精神力や英語能力は以前と比べると成長したと思いますが、自分の中で改善すべき点も見つけることができ、とても有意義な経験を積むことができました。この留学を支えてくださった全ての方々に感謝の気持ちを言葉だけでなく、行動でも伝えられるように精進してまいります。夢だった留学を終えて(オーストラリア・クイーンズランド大学)経済学科1年郭 志頴(中国・広東省出身)第7回日本語スピーチコンテストと国際コミュニケーション 3月から10か月の間、釜山にある東義大学校に留学しました。韓国に留学することが高校生の時からの夢だったので、留学が決まった時は本当にうれしかったです。その反面こんなに長い時間を海外で過ごしたことがなかったので、正直少し不安もありました。でも留学が終わった今10か月間の留学生活を振り返ってみると、楽しい思い出ばかりでした。何より留学生活を送る中で、一生大切にしたいと思う友達にも出会えたことがとてもうれしかったです。一緒に授業を受けたり、ご飯を食べたり、韓国の色んな場所に遊びに行ったり、旅行をしたりして、友達は私の心の支えとなり、また私の留学生活を何十倍も充実させてくれました。そして当たり前ではない環境に身を置いて生活を送りながら、語学力だけでなく、自分が思っていた以上のたくさんのものを得ることができました。これからも、現状に満足することなく韓国語の勉強を続けながら、次の目標に向かって頑張ります。東義大学校での10か月間の留学生活を終えて 11月21日、第11回中国語スピーチコンテストが開催され、私は暗唱の部に出場しました。 私にとって中国語は、韓国語・英語に次ぐ第3外国語です。多くの言語を学ぶことは一見難しいことのように見えますが、実は楽しさが勝ります。 それは、外国語を通じて多くの人と関わり異国文化を知る楽しさです。初めは違う文化を持つ人からカルチャーショックを受けたり嫌悪感を抱いたりすることもありますが、同じ時間を共有することにより、違う文化を持った人がいることが当たり前になります。私は言語学習をきっかけに多くの留学生とつながり、自分の中に新しい考え方が生まれることを、身をもって体験しました。 たくさんの言語を学ぶことはたくさんの国の文化に触れるということです。現在日本には多くの外国人が暮らしているので、意識していなくても外国人と触れ合う機会はたくさんあります。様々な人が共存する世の中で、そのような良い意味のカルチャーショックを受けて外国人との交流を楽しめるようになれるとよいのではないかと思います。多言語を学ぶ楽しさ

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