社会のために経済学を学ぶ経済学部08SHIMONOSEKI CITY UNIVERSITY 皆さんは、どんな「社会」で生きたいですか。たとえば、お腹いっぱい食べられて、進学や就職などの機会が平等で、できる限り頑張りが報われ、平和に暮らせるような「社会」はいかがでしょうか。 有名な国際NGO(非政府組織)であるオックスファムは、2019年1月に経済格差に関する報告書(『公共の利益か、個人の富か』)を発表しました。そこでは、世界でもっとも裕福な26人が、世界人口の約半数を占める38億人の最貧困層と同等の富を保有しています。世界のわずか1%の富裕層の資産は、残りの99%の資産より多いという現実があります。国連によれば、世界では9人に1人が、飢えに苦しんでいることが報告されています。世界の富と人口は増え続けているのに、富を「持つもの」と「持たざるもの」との間には大きな格差が存在しています。日本でも経済格差は徐々に広がっており、親世代の経済格差がその子どもが教育を受ける機会の不平等を生じさせるので、子ども世代の経済格差にも影響するといわれています。 こうした格差問題の他にも、環境問題や国際関係、地域の問題など、世の中の社会問題が拡大している時代だと言えるかもしれません。裏返せば、みなさんが真剣に考えるに値するテーマに溢れている時代なのです。 下関市立大学では、社会のために経済学を学びます。豊かな社会、公平な社会、持続可能な社会など、良き社会のあり方とつくり方を経済から考えてみませんか。 富士山にたくさんの登り口があるように、よき社会を考えるための視点も多様です。狭い意味での経済学を超え、「多様性」をキーワードに、下関市立大学で社会のために経済学を一緒に学びましょう。https://www.shimonoseki-cu.ac.jp/pub/movie/dvd.html大学を動画で紹介しています!学部・学科の案内、サークル紹介などがさらに詳しく知っていただけます。
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