下関市立大学 大学案内 2021
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学長からのメッセージ 地域再生、観光振興、住民協働など様々な内容を含む下関市のシティプロモーションのなかに「多様性は可能性」という言葉があります。それは、「多種多様な選択肢のなかから『選ぶ愉しみ』を感じることができる」という意味です。言い換えれば、多様な選択肢のなかからいろいろな組み合わせを作ることによって新たな発見や創造をすることができるということではないかと勝手に解釈しています。多様性は「可能性を秘めている」ということにもなります。下関市の持つ多様性は、本州の最西端に位置し、南は関門海峡、東は瀬戸内海、西は日本海に囲まれた地形的な特色、海と山の豊かな自然、そして歴史的・文化的特性から生まれてきたものと言えます。 下関市の多様性は、下関市立大学の多様性にも繋がっています。下関市立大学の特色の一つとして、学生の皆さんの出身地が比較的広域化している点が挙げられます。年によって違いはありますが、大まかに言えば九州地方が3割弱、中国・四国地方が5割弱、関西、中部、関東、東北、北海道と広がるその他国内が2割強、国外が2%程度となっています。こうした多様な地域で生まれ育った学生が下関市立大学に集い、ともに学び、議論し、活動することによって成長していきます。下関市立大学では、経済学部の経済学科、国際商学科、公共マネジメント学科、大学院の経済学研究科、さらには基礎・教養分野の多様なカリキュラムが提供されています。多様性を持つ教育は、教員の特色ある多様な研究によって支えられています。 本学の教育と研究の3つの理念、「教員の教育・研究能力と学生の『学ぶ力』をともに高めて、新たな知の創造に努めること」、「東アジアを中心に広く世界に目を向けた教育と研究を目指すこと」、「地域社会の知的センターとして地域に根ざした教育と研究を推進すること」は、このような多様性に支えられているのです。 多様性こそ、「海峡の英知」を磨くエネルギーであり、そこから「バランスのとれた教養豊かな高度職業人の養成」、「地域社会及び国際社会の発展への寄与」が可能になるのです。下関市立大学長 川波 洋一海峡の英知。未来へそして世界へ。

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