高校時代はプラモデルが好きでした。いまは、元素、分子、イオンを設計しながら、化学材料をつくることに面白みを感じています。音楽が好きで、自らも演奏してみたいと、ピアノ、ギターなどに挑戦していました。最近は、パソコンでオリジナルの音楽作成にも挑戦しています。分子レベルで空洞をもつ高分子表面に成長した合金微粒子。水に含まれる毒性の有機色素分子を効率的に分解する能力があります。石けんの主成分である界面活性剤が、水表面に吸着することで、安定した気泡を無数に有した泡沫の形成を促します。固体表面上に有機分子が吸着するイメージ図。表面で繰り広げられる現象を、分子レベルで理解しようと試みています。研究に使用している計算機。見た目は、家庭にもある一般的なパソコンのようですが、スペックは大きく異なります。工学部 応用化学科工学部 応用化学科工学部 応用化学科工学部 応用化学科界面現象を利用して、物質の機能を制御・強化界面現象を利用して、物質の機能を制御・強化表面張力、吸着、ぬれ、界面電荷は、無機・有機の材料特性を支配する界面現象です。最近ではこれらの材料構造に関わる界面現象を制御することで、これまでできなかった装置の小型化・省電力化や、希望する物質を分子レベルで設計することが可能になりつつあります。今後は環境問題や疾病予防などのキーテクノロジーとしてより注目されるでしょう。私たちは規則構造の高分子・炭素材料の表面・界面物性を制御し、簡易的な水の浄化、物質・エネルギーの変換・貯蔵に関する最適な複合材料の設計を進めています。コンピュータを駆使して、未知の物質を研究コンピュータを駆使して、未知の物質を研究皆さんは、コンピュータで化学を研究すると聞いてどう思うでしょうか? コンピュータを上手に利用すれば、実験化学では覗くことの難しい現象を明らかにすることができます。さらに、この世界に存在しない物質の特徴も、それを実際に合成する前に、一足先に知ることが可能です。私は、「計算化学」の観点から、未だかつて知られていない素晴らしい材料を求め、日々コンピュータを使って、研究をしています。031032HATA, ShinichiHATA, Shinichi● 博士(工学)● 博士(工学)■ コロイド・界面化学・高分子材料化学■ コロイド・界面化学・高分子材料化学HAMAMOTO, NobutsuguHAMAMOTO, Nobutsugu● 博士(理学)● 博士(理学)■ 物性科学・計算化学■ 物性科学・計算化学TEPPEN 研究・教員紹介BOOK 2022-2023 012秦 慎一 助教秦 慎一 助教濱本 信次 助教濱本 信次 助教コンピュータでコンピュータで化学を化学を解明する!解明する!表面の表面の特性を特性を極める極める
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