工学部応用化学科工学部 工学部 応用化学科応用化学科#ずれ応力 #化学エネルギー#環境エネルギー問題 #人類の健康と化学#新規機能性コロイド #エネルギー問題INOKUCHI, Makoto●博士(理学)■物理化学・物性化学10年ほど使っている採点用の万年筆です。手間はかかりますが、長く使っていると馴染んできます。研究室で自作したずれ応力発生用の回転式高圧セル。ずれ応力下の試料を顕微鏡で観察し、低温でスペクトルを測定します。ずれ応力を作用させたニトロスピロピラン。ずれ応力を作用させると黄色から緑色に変化します。OHTA, Takehiro●博士(工学)■生物無機化学・錯体化学SHIRAISHI, Yukihide●博士(工学)■コロイド化学・超分子化学研究課題のひとつは、金属タンパク質の分子機構の解明です。これはヘム鉄を含んだ金属タンパク質の分子構造の例です。触媒による酸素のO-O結合の開裂は重要な化学反応。酸素に対する水素結合の形成で、反応が促進されることを解明しています。米国の大学で博士研究員として留学していたときの一枚。世界各地に研究仲間、ライバルがおり、国際学会での交流は楽しみです。貴金属コロイド分散液(写真左から白金、金、銀コロイド)です。10億分の1の貴金属が水にきれいに分散した状態です。学生の偶然の発見でできた銀ワイヤーの透過型電子顕微鏡写真です。液晶ディスプレイの応答が速くなりました。写真館に生まれ、写真メーカーに勤め、写真化学が源流の研究室を主宰。2020年より日本写真学会の理事を務めています。Department of Applied ChemistryFACULTY OF ENGINEERINGずれ応力を利用した物質化学の研究有機結晶に応力・光・熱の刺激を加え、分子に誘起される歪みや化学結合の変化を調べています。固くて透明なサファイアやダイヤモンドにはさんだ試料に回転を加えて力(ずれ応力)を作用させることで、固体に化学現象を起こさせます。たとえば、ニトロスピロピランはずれ応力下で緑色に変わり、化学結合を力ずくで切ることができます。力の力学的エネルギーを化学結合の化学エネルギーに変換する方法の開発が目標です。井口眞教授無機・有機・生物化学の学際領域の基礎研究当研究室では、環境エネルギー問題と人類の健康に関わる化学の基礎研究を行っています。二酸化炭素や酸素の還元を効率的に行うための化学原理の解明と、金属錯体を基盤とした触媒の創製が目標です。また、金属錯体を薬剤として応用するための研究にも取り組んでいます。化学は「セントラルサイエンス」と呼ばれますが、生命科学、医学、工学などの応用科学の分野を結びつけます。化学を専門にして、持続可能な社会の構築に向けた世界的な課題に挑戦しませんか。太田雄大教授刺激を加え物質に変化を!化学から持続可能な社会を構築エネルギー問題の解決に挑むエネルギー問題に役立つ、新規機能性コロイドの創製貴金属コロイドは、古くて新しい研究分野です。赤色の金コロイドはステンドグラスに用いられ、銀コロイドは銀塩写真に用いられてきました。最近は、いろいろな貴金属コロイドが大きさや形状をそろえて、また合金系では組成や構造を変えて合成できるようになってきました。当研究室では、新規機能性コロイドを創製し、触媒、液晶表示素子および、熱電変換材料などへの応用展開を図り、SDGsのエネルギー問題の解決に取り組んでいます。白石幸英教授工学部応用化学科
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