山陽小野田市立山口東京理科大学 研究・教員紹介BOOK 2023-2024
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工学部工学部 応用化学科応用化学科工学部  工学部 応用化学科応用化学科#ヘムタンパク質 #微細構造変化#有機化合物を合成 #分子合成#太陽電池 #光エネルギーの有効利用#触媒材料化学 #エネルギーと環境問題HASHIMOTO, Shinji●医学博士■生物構造化学・HOJO, Makoto●工学博士■有機合成化学・生物物理学有機ヘテロ元素化学ペルオキシダーゼというタンパク質の立体構造。ヘムタンパク質ですが、ヘムを取り囲むタンパク質の構造で機能が異なります。タンパク質に基質アナログを結合させてラマンスペクトルを測定し、タンパクの微細構造変化を検出。その測定法を開発しています。趣味は登山です。写真は九重の大船山(1786m)頂上。大学山岳部では他にもいろいろな山に登って楽しんでいます。この分子は電子を運び、触媒として有機化合物を還元します。有機化合物の必要な部分だけを還元できるように改良しています。C−O−C の中に+と−をあわせもつ反応剤の実現に成功。炭素と炭素の二重結合や三重結合に対して、同時に2か所で反応します。分子をつくるのは、結合をつくる作業がほとんど。原子と原子をつなぐだけでなく、研究を通じて、人と人のつながりも拡がります。HOSHI, Hajime●博士(工学)■機能性材料、IKEUE, Keita●博士(工学)■触媒化学・フォトニック材料無機材料化学休日は山登りをしています。山の上から瀬戸内海を眺めていると、気分がすっきりするとともに、研究のアイデアが浮かんできます。新しい太陽電池材料として、色素やペロブスカイト化合物の検討が広く行われています。これは、色素増感型太陽電池の例です。太陽電池は多層膜構造で界面や表面の微細な構造が性能に大きく影響するため、電子顕微鏡で微細構造の観察を行っています。小さい望遠鏡を使って、月などを観ることもあります。いい気分転換になります。二酸化炭素を水素や水を使って還元するための光触媒微粒子の電子顕微鏡写真です。吸着剤と光触媒微粒子を複合した二酸化炭素還元用光触媒の電子顕微鏡写真です。タンパク質の分子構造と機能に関する研究ヘムタンパク質は、アミノ酸など比較的少数の構成要素から成り立っていますが、その機能は実に多彩です。アミノ酸の結合する順序によってタンパク質の立体構造が決まり、ヘムをとりまくタンパク質の構造がヘムの機能を決定しています。一方、振動分光法を用いると、溶液中のタンパク質、とくに活性部位近傍構造の詳細を決定できます。分子分光学的手段を応用して、種々のタンパク質・酵素の構造を調べ、機能との関連について研究をしています。橋本慎二教授有機化合物の新しい反応の研究・開発有機化合物を合成するための新しい反応を開発しています。そのためには、新しい反応剤や触媒を発見したり、つくり出す必要があります。期待する性能を発揮するであろう分子を設計し、設計した分子の化学構造式を設計図として化学合成。それらの分子が反応剤や触媒としてうまく働くかどうかを実際に試します。その結果を分子設計にフィードバックすることを繰り返すことで、新反応の開発が実現したり、思いもよらない発見があります。北條信教授光エネルギーを効率よく変換する材料の研究光エネルギーの有効利用を目標とし、光エネルギーを電気エネルギーに変換する材料(光エネルギー変換材料)の研究を行っています。光吸収材料を電子と正孔の輸送材料で適切にはさんだ構造をつくり、太陽電池とすることをめざしています。太陽電池は高いコストが課題でしたが、より低コストの材料で太陽電池をつくることが可能になれば、さらに広く使われることが期待されます。そこで、太陽電池に用いるための新しい材料の研究を行っています。星肇教授環境にやさしい無機固体系触媒材料の開発当研究室では、エネルギー・環境問題の解決に貢献できる触媒材料化学の研究をしています。たとえば、温室効果ガスのひとつである二酸化炭素を回収・利用する技術の開発。ミクロからナノレベルの、無数の穴があいた多孔質吸着剤をできるだけ安価な材料でつくる研究を進めています。さらに、その吸着剤に「光触媒」という物質を組み込み、太陽光エネルギーを用いて二酸化炭素を燃料へリサイクルすることのできる複合型触媒材料の開発に取り組んでいます。池上啓太准教授生体系の仕組みの■を解く分子合成のカギは?低コストの太陽電池をつくる!触媒の力で環境問題に貢献!

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