山陽小野田市立山口東京理科大学 研究・教員紹介BOOK 2023-2024
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工学部工学部 応用化学科応用化学科工学部  工学部 応用化学科応用化学科#高分子材料 #生分解性プラスチック#錯体化学 #金属錯体 #新規材料#有機分子を結合 #遷移金属触媒の開発#コンピュータ #計算化学GOTO, Tatsuya●博士(農学)■高分子科学、林産学TAKEYAMA,Tomoyuki●博士(理学)■錯体化学、溶液化学加水分解性タンニン由来の原料を使用して合成したバイオマスプラスチックのフィルムです。上記と同種のバイオマスプラスチックを特定温度で成形したフィルムの偏光顕微鏡写真です。加熱+加圧条件でのみ複屈折が見られます。学生時代、ビリヤードサークルに所属。試合で優勝し、ラスベガスに行けたことはいい思い出です。新たな金属錯体を作ったら、分子構造を明らかにします。X線を用いた分析で、自分の作った金属錯体の“真の姿”を三次元で見ることができます。大気中に含まれる酸素分子と反応する金属錯体を見出した時の一枚。溶液が赤色から紫色へ徐々に変わっていく様子から、研究のヒントを得ました。博士課程の時にドイツで化合物を作る実験を行いました。実験の後は、お肉とビールで乾杯!HASHIMOTO, Toru●博士(工学)■有機合成化学・HAMAMOTO, Nobutsugu●博士(理学)■物性科学・計算化学有機金属化学−78℃での反応の様子。遷移金属触媒を使ってC-C結合生成反応の検討を行っています。運動不足の解消を目的に自転車を始めました。山口は自然豊かでサイクリングコースが豊富です。音楽が好きで、自らも演奏してみたいと、ピアノ、ギターなどに挑戦していました。最近は、パソコンでオリジナルの音楽作成にも挑戦しています。カラムクロマトグラフィーによる生成物の単離。金属触媒反応によって合成した分子を精製しています。固体表面上に有機分子が吸着するイメージ図。表面で繰り広げられる現象を、分子レベルで理解しようと試みています。研究に使用している計算機。見た目は、家庭にもある一般的なパソコンのようですが、スペックは大きく異なります。後藤達也助教橋本徹助教濱本信次助教環境問題解決の糸口になる高分子材料を研究環境問題解決の糸口になる高分子材料を研究環境にやさしいプラスチックなどの高分子材料を研究しています。多くの高分子材料は化石資源由来であり環境中に残り続けることから、地球温暖化やゴミ問題に関与していると言われています。これらの問題を解決する糸口として、植物資源などのバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックや、環境中で微生物により二酸化炭素や水などの無機物まで分解される生分解性プラスチックの開発を行っています。これまでにない機能を持つ金属錯体を創製これまでにない機能を持つ金属錯体を創製炭素や窒素などから構成される有機分子を金属イオンに結合させた化合物のことを“金属錯体”と言います。金属錯体は生命活動でも重要な役割を果たしており、我々の血液中の酸素運搬には、ヘモグロビン中の鉄の金属錯体が大きく関わっています。当研究室は、生命現象中の金属錯体の振る舞いをヒントに、これまでにない機能を持つ金属錯体の創製に取り組んでいます。また、合成した金属錯体が「どのようにして機能を発現するのか?」を明らかにし、新規材料の設計指針を見出すことにも挑戦しています。竹山知志助教コンピュータを駆使して、未知の物質を研究コンピュータを駆使して、未知の物質を研究皆さんは、コンピュータで化学を研究すると聞いてどう思うでしょうか?コンピュータを上手に利用すれば、実験化学では覗くことの難しい現象を明らかにすることができます。さらに、この世界に存在しない物質の特徴も、それを実際に合成する前に、一足先に知ることが可能です。私は、「計算化学」の観点から、未だかつて知られていない素晴らしい材料を求め、日々コンピュータを使って、研究をしています。環境問題に配慮した材料開発をめざす新規材料の設計指針を見出すコンピュータで化学を解明する!有機分子を「自在に」つなぐ結合を思いどおりにつなげる遷移金属触媒の開発研究結合を思いどおりにつなげる遷移金属触媒の開発研究みなさんの身の回りにはさまざまな機能性有機分子があります。低分子医薬品やプラスチック、有機ELなどの機能性有機分子は、CーC結合(炭素ー炭素結合)やCーO結合(炭素ー酸素結合)などさまざまな結合を複雑につなげることで合成されます。レゴブロックのように、自分の好きなように結合をつなぎ、欲しい有機分子をつくり出す。私は、それを可能にする遷移金属触媒の開発研究に取り組んでいます。

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