薬学部薬学部 薬学科薬学科薬学部 薬学部 薬学科薬学科#過剰栄養 #糖尿病#抗原結合部 #人工小型抗体#触媒 #有効な薬を研究#遺伝子異常 #自閉症OKITA, Naoyuki●博士(薬学)■生命科学系 病態生化学分野TADOKORO, Takashi●博士(工学)■物理化学系 生命物理化学分野β細胞が産生するペプチドホルモンを可視化。青は核、緑はインスリン、赤はグルカゴン、黄はインスリンとグルカゴンが両方発現。もっともよく使用する機器は「マイクロピペット」。マイクロリットル(㎖の1000分の1)単位の溶液を正確に計ることができます。生き物が大好きです。これまでに、インコ、金魚、錦鯉、メダカなどを飼育。生き物にとって良い環境で飼うことを心がけています。抗体の抗原結合部を取り出してペプチドリンカーでつないだ人工小型抗体をつくります。新たな治療薬や診断薬の開発につなげたい。(左)人工小型抗体の調製中にその精製度を調べるための電気泳動の実験をしているところ。(右)タンパク質を染色したゲルの写真。趣味はスポーツをすることとスポーツ観戦です。写真は留学中にメジャーリーグの試合観戦をしたときの一コマです。TAMURA, Masafumi●博士(薬学)■有機化学系 薬品製造化学分野NAKAGAWA, Tadashi●博士(医学)■臨床薬学系 臨床薬理学分野Aは各色が3つの場所にはまりますが、鏡像であるBは黄がはまらず効果を示しません。効果的な触媒があれば片方を選択できます。私たちが開発した触媒で、プロポリスの主成分や薬草成分の誘導体の片方を優先してつくることに成功。薬として期待されています。「山口きらら博記念公園」の海岸で天然のカブトガニを見つけて感動しました。カブトガニは薬の開発に大きく関わっています。私たちの研究戦略です。神経幹細胞から脳の神経細胞とグリア細胞がつくられます。自閉症患者では神経幹細胞に異常があることを報告しました。山口県は、歴史的建造物の宝庫だと思います。コロナ禍が明けたら、各地を見て回りたいです。「過栄養ストレス」が体におよぼす影響の研究「過栄養ストレス」が体におよぼす影響の研究過剰栄養で引き起こされる生体への悪影響は「過栄養ストレス」と呼ばれています。私は、この過栄養ストレスが、糖代謝に重要な膵臓に存在するβ細胞へおよぼす生理的影響を研究しています。膵β細胞は血糖値を下げるインスリンの分泌を行う重要な細胞で、この細胞が障害を受けると体内の血糖値が常に高いレベルとなり、糖尿病の発症につながります。本研究によって、糖尿病の病態の理解につながり、ひいては新しい糖尿病治療薬あるいは糖尿病予防法の開発につながると考えられます。沖田直之講師触媒を使用して有用な薬をつくる研究触媒を使用して有用な薬をつくる研究薬は原子が組み合わさってできたものですが、原子の結合の仕方により、鏡像(鏡を前にして対称)どうしを重ねることができない(同じ物質でない)ものがあります。私たちの体は、鏡像の関係にある物質を区別します。片方は薬として期待する効果を示しますが、他方は効果がない、あるいは健康を損なってしまうこともあります。当研究室では、片方だけを選択して合成する新しい方法を開発し、有用な薬をつくる研究を行っています。田村雅史講師食べすぎのリスクとは?小型抗体が変える医療の未来人工小型抗体の可能性を探り、病気の診断や治療に活かす人工小型抗体の可能性を探り、病気の診断や治療に活かす抗体は体内に侵入した異物に対してつくられ、特異的に認識・識別し排除するようにはたらく分子です。最大の特徴である特異性を担っている抗原結合部に着目し、この部位を取り出してつくられた分子を人工小型抗体といいます。私たちは、人為的に人工小型抗体そのものを改良したり、別の小型抗体分子や薬物を連結させたりすることで新しい抗体分子を創り出し、これまで困難であった病気の診断や治療に活かすことをめざして研究を進めています。田所高志講師片方だけを選択してつくる自閉症の治療に光明を!遺伝子異常から自閉症発症に至るメカニズムを解明遺伝子異常から自閉症発症に至るメカニズムを解明自閉症患者は世界的に増加傾向にあり、およそ70人に1人の割合で発症するという見積もりもあります。しかし、自閉症に対する治療薬は存在しません。治療薬の開発には自閉症の基となる分子メカニズムの解明が不可欠と考え、現在、これを追究しています。具体的には、自閉症患者に見られる遺伝子異常から発症に至るメカニズムを、細胞およびマウスレベルで解析しています。将来的には自閉症治療薬の開発をめざしたいと考えています。中川直講師
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